ポスターを飾るって楽しいよ!
岩手県盛岡市にあるインテリアショップ、Holz Furniture and interiorとの共同企画で〈Mountain Poster〉を制作しました。もともとはhimaraya designのプロモーション用で制作したものだったのですが、商品化していただけるとのことで、リデザインしまして限定数販売という運びになりました。ありがとうございます!現在、販売はHolzのみとなっております。特設サイトもありますので、ご興味のある方はぜひぜひ。
ということで、今回はポスターの話、ではなく、ポスターを飾るって楽しいよ!ということをお話できればと思います。
himaraya design posterができるまで
プロモーション用ポスターはデザイン関連の賞に応募するために制作していたものだったのですが、制作時期がコロナの影響で外出が制限されはじめた頃で、みんなが元気を失っていく感じがニュースやSNSを通して伝わってきたし、わたしたちにもありました。
そんなことから、清々しい青空みたいなポスターにして、窓の外が青空じゃない日も楽しい気分になってほしい。このポスターが「持ち運びどこでも青空」になって、飾ってくれたひとを少しでも元気にしてほしい。という思いが強くなり、himaraya design posterのデザインはできました。
ポスター推しの理由
最近はアート・ビンテージポスターを扱うお店がたくさんあります。海外から購入できたりもします。わたしたちのポスターだけじゃなく、そういったポスターにも皆さんが興味を持っていただけたら嬉しいなと思っています。
どうしてそんなにポスター推しなのか? 理由は2つあります。
1つ目は、ポスターは元気やパワーをくれるから。
お気に入りのものを生活の近くに置いておくことは、とても気分が良いものです。わたしたちはいま新潟にいますが、天気の悪い日がなかなかに長く続くので、気持ちを上げるのが意外に大変。そうゆうときに、好きなポスターがあると本当に助けられます。好きなものが常に目に触れるところにあるってとっても良いです。気分転換にお部屋の印象を変えたい時にもポスターはおすすめです。
2つ目は、ポスターからアートに興味をもってほしいから。
おそらく日本人はアートを見る機会が少ないほうだと思います。「買う」ということはたくさんのものの中から「見る」ということ。そうして「見る」ということは、見る目が養われる、ということです。他人からの評価に左右されない、本当に好きなもの、良いと思うものを判断できる目を持てるということです。アートとデザインは違うものですが、アートとデザインは近い場所にもあるものだと、わたしたちは思っています。アートに興味を持っていただくということは、デザインに興味を持っていただくということに繋がっていくことだと思うのです。
こんなふうに
それにしたってポスターを買う、ってハードルが高いよ、と感じる方もいるかもしれませんが、実はそんなに難しいことじゃありません。絵を買うのはなかなかできることではありませんが、ポスターなら安価で好きな画家やアーティストのものが買えたりします。
選ぶ基準は、好きだ!と思ったものを選ぶ。それだけです。
それでも迷った時は、部屋の中を見渡してください。たとえば、クッションの色が赤色だったなら、赤色が入ったポスターを選ぶと統一感が出ると思います。逆も良いです。緑色が使われているポスターを買ったなら、緑色の小物や植物なんかを置いたら、ポスターだけが浮いてしまう、なんてことにはならず部屋に馴染むのではないかなと思います。
我が家ではこんなふうに。
ジョルジョ・モランディのポスター。本物は絶対買えませんが(家がいっぱい建ちます)ポスターなら。合わせて似た花器やうつわを置いたりするのがお気に入り。
建築家として有名ですが、画家としても活動していた、ル・コルビュジエのポスター。余白を取りたかったので、額を注文するときに合わせてマット台紙を注文。実は絵のまわりに文字が入っているポスターなのですが、台紙で隠して絵画に見えるようにしました。
マックス・ビルのポスターはリトグラフ。とにかく元気が出る。たくさんの色を使っているので、家具や小物の色と合いやすく、派手に見えて派手にならず、馴染みやすい。
こういったビンテージポスターを扱うお店はたくさんあって、オンラインで買えるところも結構あるので、美術館を回るように作品をじっくり見ながら、ゆったりお気に入りのポスターを見つけてみる、というのも楽しいと思います。ポスターを飾るって楽しいよ!