青春はポルノグラフィティ

私の青春はポルノグラフィティでできている。


異性に好意を持ってもらえていたあの頃を思い出す。自分のことを誰よりも大切に思ってもらえたことは本当に幸せだったなぁと、今だからこそ強く思う。

そして彼女(彼女ではない)との出会いのきっかけがポルノグラフィティであった。彼女と好きなアーティストを共有し語り合えたことは、私の人生において五本の指に入る僥倖であったと思う。

私の性格上付き合うことで幸せにはなれないとは思ったので「友達」という関係のままであったが、私のことを肯定してくれる気の許せる相手だった。でも月日が経ち、その時の彼女はもういないのだなと思うと寂しく感じる。

一生懸命勉強をしていた時も、部活で疲れた帰りの電車も、いつもポルノグラフィティがあった。

それから年月が経って、「ポルノグラフィティが世界一のバンドだ」とまでは言えなくなった。でも学生時代に一番聴いたアーティストとは、もう一生縁が切れないように思う。

今初めてポルノに出会っても響かないだろう。あの頃に出会ったからこそ強く心打たれたのだし、あの頃に擦り切れるほどに彼らの曲を聴いたからこそ、今聴いても彼らの曲が故郷のように感じられるのだと思う。


久しぶりに乗る電車でポルノグラフィティを聴いて思ったこと。

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