「最近のテレビはつまらない」という台詞が嫌い

「最近のテレビはつまらない」という台詞が嫌いだ。

自分の好きなものを否定されているという感情的な理由もあるが、決してそれだけではない。

そう言う人は、今のテレビが昔と何が違うのかはっきり説明できるのだろうか。単なる本人の感覚の変化ではなかろうか。

四六時中テレビを見てる私からしたら「面白い番組」は確かに存在する。ほとんどテレビを見ない人が一部の番組しか見ずに、「テレビ」というあまりにも大きすぎるカテゴリーにまるごと失格の烙印を押すのがぞっとする。

「テレビはつまらない」という言説は今日日一般的になりつつあるので、自身がろくに見ていないとしてもそれに乗じることは問題ないと思うのだろう。

またそれを言うことで、自分が他にもっと面白いことに囲まれていることをアピールできる。テレビ業界を丸ごとこけにして、それをマウンティングの材料に使っているのは癪である。

友人の何気ない一言で、ひねくれている私はこんなことを考えてしまった。