3回の育休で実践したこと③育休インターン(ボランティア)
3児のワーママひまゆです。「育休は子供がくれた貴重な時間」と題して、3回の育休中に実践したことを紹介しています 。
今日は③として育休インターン(ボランティア)の経験をお話ししたいと思います。
①整理収納アドバイザー2級取得
②子どもの習い事
③育休インターン(ボランティア)←今日はココ
④転職活動
⑤オンラインコミュニティへの参加
1.育休インターン(ボランティア)って何?
育休ママの間で、密かに流行っている育休インターン(ボランティア)。皆さんは聞いたことありますか?
育休中に、ママ達が他社でインターンやボランティアをすることで、自分の力を試し経験を広げるためのもの。主な形式としては2つあります。
①企業でのインターン形式
育休ママが中小企業やNPO法人などで、一定期間インターンとして業務を行うもの。この2者をマッチングしてくれるサービスとして有名なのが、ママボラン(mog place)です。また、Sourireやキッズラインといった企業は不定期に育休インターンを募集しているので、個別に応募できます。
無償ですが、交通費はでますし、家事代行/ベビーシッター、コワーキングスペースの利用チケットがもらえることもあります。
②ボランティア(プロボノ)形式
育休ママがチームを組んで、NPO 法人や地域団体の課題解決を行うボランティア活動です。こちらはNPOのサービスグラントが企画するママボノというプロジェクトが有名です。もともと、サービスグラントは、育休ママに限らず、知識や経験を持った人が社会に役立つボランティアができるようコーディネートしている団体です。
どちらの形式でも応募するのは、育休中のママや専業主婦のママがメイン。仕事の形式は、コロナ前でもほとんどオンラインでした。会社や団体に出向くときも赤ちゃん連れでOKです。期間は3ヶ月以上、週の稼働時間は10-15時間程度としているところが多かったです。
2. なぜ参加したのか?
第1子の育休復帰後に、仕事も子育ても中途半端な日々が続き、このままで良いのか悩みました。
○子どもが頻繁に発熱し、保育園にも職場にも頭を下げる日々。
○17時になると全力ダッシュで電車に駆け込み、お迎え→お風呂→ご飯→寝かしつけと目が回るほど忙しい毎日。
子どもとじっくり遊ぶ時間もない、仕事もやりがいを感じられない。そんな日々を抜け出したいと考え、第2子の育休中に自分のキャリアや働き方を見つめ直そうと思ったのがきっかけです。
元々、参加しようと思っていた育休インターンのママボランが休止中だったため、育休ボランティアのママボノを見つけて、早速申し込みました。
3.どんなことをするの?
ママボノは夏前に募集開始。説明会が8-9月に行われ、プロジェクトが始まるのが10月頃。プロジェクトにもよりますが、期間は約2-3ヶ月です。
支援先は、希望に沿って住んでいる地域にあるNPO法人が振り分けられます。私は、地域の居場所としてコミュニティカフェを運営するNPO法人を担当することになり、育休ママ+専業主婦ママの合計7名のチームが形成されました。
このNPO法人は、参加者が高齢者に偏っていることを課題としていました。子どもから若者、子育て世代まで多様な年齢層が集う「多世代サロン」となるための提案をしてほしいとの依頼。
この課題を解決するために、3ヶ月かけてチームで提案内容を考えました。ミーティングは基本的にはオンラインですが、コロナ前でしたので、子どもを連れて作戦会議をしたり、支援先に出向き、下記のような活動を行いました。
○地域の見学、関係者へのインタビュー
○学校関係者や住民についてアンケート
○多世代が楽しめる「編み物カフェ」を実施
そして、3ヶ月後、運営者や地域の関係者の方に最終提案を行いました。「良くやってくれた!」と手作りのおこわご飯を振る舞ってもらったときはウルッときました。
4.大変だったこと
①赤ちゃんと一緒に仕事をする
これまで仕事復帰の際は、保育園に預けて仕事をしていましたので、赤ちゃんがいながら仕事をするということが初めての体験でした。授乳や離乳食、オムツ替えなど母親としての仕事をしなから、ボランティアの仕事を同時にこなすということが大変でした。常に、2つのことを同時に頭の中でグルグル考えているイメージです。
②タイムマネジメント
育休中って暇に見えますが、意外と時間がないんです。上の子を保育園に送り出して、家に帰ってくると10時くらい。そこから支援先に出向いたり、ミーティングや作業をすると、あっという間に習い事や保育園のお迎えの時間。
何か集中して考えたり作業したい時は、赤ちゃんが寝ている間しかない。その限られた時間に集中して作業をする習慣が身についたように思います。
また、同じ育休ママでも生活のリズムが違うので、オンラインでも集まれる時間を見つけるのが大変でした。夜が一番タイミングが合いそうなのですが、子どもを寝かしつけて自分が寝てしまう寝落ちリスクがあったりします。そんなわけで、基本的にLINE でやりとりをして、節目ごとにZoomで集まっていました。
③チームマネジメント
せっかくやるならマネジメント経験を積みたいと思い、チームのリーダーに立候補しました。チームを引っ張る立場ですが、実力があって選ばれたわけでもないし、ボランティアなので強制的にメンバーに仕事を任せるわけにもいかない。リーダーシップのとり方は手探りでした。
そして、ボランティアへの熱意も責任感も人それぞれ。徹底的にやりたいメンバーもいれば、気楽にやりたいメンバーもいる。メンバー間の衝突もありましたし、途中で連絡がつかなくなったメンバーもいました。
実感したのは、ママという大きな共通点はあっても、価値観もバックグラウンドも異なるメンバーなのだということ。
この多彩なメンバーそれぞれの得意分野を活かして、試行錯誤でプロジェクトを進めました。最後は、「一緒にがんばってきた支援先の方々に喜ぶ顔がみたい」ーこれがチームのモチベーションになり、一致団結し、最終提案までこぎつけることができました。
5.学んだこと
①育休ママも色々いる
育休ママとひとくくりに言っても、優先順位や価値観が異なるということを改めて学びました。
「子どもが最優先」というのは大体同じなのですが、次に何を大事にしているのか、家族なのか、自分のキャリアなのか。それには、ママ達が周りからどんなサポートを受けているのか、どんな生活環境にいるのか等も大きく影響します。
この経験はこの先働く上で、役に立つなと思いました。育休から復帰したママ達(これからはパパ達も)も仕事へのモチベーションや子育て環境はそれぞれ。働き方をサポートする際に、このことを意識しておかなくてはいけないと感じました。
②地域に根ざした活動ってなかなか良い
会社にいると利益を追求しがちですが、地域のボランティアは、「地域をより良くするにはどうしたらいいか?」という視点で物事を考えることが新鮮でした。
また、普段接することのない NPO 法人の方や地元の高齢者と触れ合うことで、改めて地元の良さを認識。子育てが落ち着いたら、こういう活動をまた始めてみたいと思いました。
6.育休ボランティアで得たもの
ボランティアで出会ったママとのネットワークが一番の収穫でした。活動内容以外にも、子育てのこと、働き方、人生のことを語り合い、苦楽をともにした仲間達。 今でも時折オンラインで飲み会を開き、メンバーの報告を聞いては刺激をもらっています。
また、その後コロナで子どもの保育園や学校がお休みになった時、赤ちゃんいながら仕事をした経験が活きました。突然の休園・休校の際、子どもを見ながら仕事をして、子どもが寝た際には集中して仕事を片づけることができたのは、この経験があったからこそだと思っています。
他業界で活躍するママ達と赤ちゃん達と一緒に、地域のために活動できた育休ボランティア。自分が生き生きとして夢中になれる仕事をしていきたいと改めてキャリアを見直すきっかけとなりました。興味がある方は、是非のぞいてみてください!
(今日の表紙はクロアチアのドブロヴニクです。『魔女の宅急便』のモデルとなった私の一番好きな街です)
前回までの記事も良かったら読んでみてください!
①整理収納アドバイザー2級取得
②子どもの習い事
3回の育休で実践したこと総まとめ
☆反省事項☆
一ヶ月書く習慣に参加していましたが、子どもと自身の風邪でダウンしてしまい、更新が途切れてしまいました。ただ、どんな時でも一文字でも書こうと毎日書くことは続けられています。