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忙しい人のための教採対策法 〜一次試験編〜

去年、私は就活と教採をなんとか両立させ、一次試験を突破することができた。ただ二次試験を突破することはできなかった。よくよく振り返ると去年の今頃は就活の合間を縫って教採の勉強をしていたという状態だったので、勉強時間が足りなかったのが要因かもしれない。今振り返るともっとやれたこともあったんじゃないかと思う。

しかし一次試験をクリアできたことは事実なので、この記事で私が実践した教採の一次試験の勉強方法を紹介したいと思う。

就活や卒論と教採を両立させたい人や今から対策を始める人、急遽教員を目指すことになった人など、何かしらの参考になればそれでいいかなと思う。

1.教職教養

まず受ける自治体の過去問と出題傾向をチェックする。過去問は書店に行けば各自治体ごとの問題冊子が売っているが、私の場合は時事通信社の教職教養の過去問という分厚い本を買って確認した。この本には分析内容まで事細かに載っているので、この時点で問題を解かずに傾向をサッと確認するだけでもいいかもしれない。

次に時事通信社が出している

・教職の教養 要点理解

・教職の教養 問題集

の2冊を自分の自治体で頻出の分野をやり込んだ。これは

要点理解を読む→問題演習

の無限ループで自分の苦手な分野と聞かれ方を把握する。他の分野についても出題される確率が0とは限らないので軽く目を通しておく。要点理解を読んで最低1回は問題を解いた。これを踏まえて、あとは過去問を3年分くらい解けば合格レベルに達すると思う。

2.一般教養

私の場合、本屋で立ち読みした時に”これ、いけるわ”と思ったので特に対策はしてない。なので参考にならないと思う。これは高校までの勉強の積み重ねと学習歴が関わってくるので、人によるだろう。特に私立文系で3教科しかやってこなかった人はちょっとしんどいかもしれない。一応時事通信社が一般教養に関しても対策本を出しているので、1.の勉強方法で勉強すればある程度得点できる気がする。

3.専門教養

まず自治体の傾向を掴む。私の場合、社会科なので「社会」「社会(地理)」で応募している自治体に分かれていた。前者だと自分の専門外の教科も勉強する必要があり大変だと思うが、これも時事通信社が専門教養の要点理解と問題集を使って対策すれば、ある程度の知識は定着すると思う。ただ忙しいと勉強時間の確保が難しいのでこの形式の自治体は受けないほうがいいかもしれない。

後者だと自分の専門分野で勝負できるので比較的楽。私は後者の自治体を受けたが過去問演習などは一切しなかった。

その代わり高校時代に要点や重要ポイントを書きなぐった地図帳と予備校か何かの夏期講習でもらったプリントを使って、それらを徹底的に読み込んで記憶を戻す作業をした。それでも手応え的に9割くらいはとれたんじゃないかと思う。

4.さいごに

”忙しい人のため”とはいえ「授業も適当に受けてて教職の知識も専門の知識もない」かつ「時間がない」のときは、この対策だと無茶な気がする。となると教職の授業で知識がある程度頭に残っていること、高校である程度勉強してきたことが前提条件になってしまう。教職教養の内容も大学の講義でやった内容だし、一般教養・専門教養も高校の範囲しか基本的に出ない。だからホントはコツコツ勉強していれば楽勝なのかもしれない。

時間のない人はこれまで受けてきた講義の内容をおさらいすること、来年以降受ける人は大学の講義の受け方から見直してみるといいかもしれない。


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