![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/165612350/rectangle_large_type_2_643008dc5016a58bafb362eefe17c1e4.png?width=1200)
ポケモンBDSPの乱数調整
ヨーロッパまでの長時間飛行機で何をして過ごそうか考えた結果、BDSPの色違い厳選をして過ごすことにした。当然たかだか片道15時間程度では色違いが出るわけがなくて、色々と効率の良い方法を探してみたところ、BDSPで乱数調整ができるらしいことを知った。(頑張る必要なかった)
ということで帰国したので早速挑戦してみよう!!
Chapter 1: 利用するツール
1. XsReader : 乱数調整を行うアプリケーション
2024年現在ではこちらのXsReaderというツールが主に使われているらしい。YouTubeにも乱数調整解説の動画はいくつか上がっているけど、割と投稿日が古い動画が多いせいか使っているツールも違うものなので、設定とかは基本こちらの開発者説明に依るほうが良いでしょう。
環境の設定方法は至って簡単。
XsReaderのGithubを開きzipファイルをダウンロードして解凍。中に入っているexeファイルを実行すると起動できる。
あとは開発者記事の説明通りにseed0とseed1の値を取得し、次に紹介するPokeFinderに入力して個体を検索するだけ。特別他にやることはなさそうなので以上でOK。
2. PokeFinder : 欲しい個体に一致する乱数を検索するアプリケーション
あとはPokeFinderの用意。
以下のGithubページを開き、利用環境OSに該当するzipファイルをダウンロードして解凍。中に入っているアプリケーションファイルを実行すれば、PokeFinderが起動する。欲しい個体とエンカウントするまでの消費数を算出してくれるツール。
3. 実行環境
自分が試してみた環境については、以下の通り
OS : Windows 11 Home 64Bit
キャプチャボード:AVerMedia LIVE GAMER EXTREME 3
キャプチャツール:OBS Studio
必要な情報はこのくらいだと思う。Switchの画面を映すだけだからパソコン自体のスペックはそんな気にしなくて良い。
Chapter 2: 理解しておいた方が良い点
博士の言葉ダイアログを消してから固定シンボルに話しかけてエンカウントするまでの諸々の数値調整について、こちらの記事に動画もあるので参考にさせていただいた。
1. Delay値について
必要な消費数 - Delay値 = エンカウント数
ハマナスパーク個体に出現する固定シンボルの場合は-84がDelay値なので、6330が必要な消費数だとしたら、ここから84を引いた6246がエンカウントのタイミングとなる。ここの設定は最初の挑戦でも合ってた。
ベースとなるDelay値は以下から確認可能。
2. Timelineについて
初めての挑戦で+22のズレが発生していた原因として、漏れていた概念にTimelineがある。Timelineは会話ポップアップを消してからポケモンに話しかけるまでの所要時間っぽいんだけれど、絶対に重要なのになんのために設定している数値なのかが調べてみてもよくわからない。
以下に添付する動画がある程度詳しく解説してくれているっぽいけど、それでも釈然としない感覚がある。とりあえずわかったことは、Aボタンを最初に押すのがタイムライン開始時間で、10秒単位で次の処理に移る、最後にAボタンを押す時間(エンカウントタイミング)から逆算して10秒ずつ次の動作をするようなイメージを持った。
たとえば、ハマナスパークの固定シンボルであれば、Delay値 + 20のタイミングで博士の言葉ダイアログを消し石板を起動するAボタンを実行。10秒経ってから次のAボタンを実行。固定シンボルがいる空間に移動するので話しかけて次の10秒経過するのを待ってエンカウントする。
この理解だと最初の挑戦で+22のズレが発生した原因がTimelineを考慮せずに実行したことが原因だとはっきりする。綺麗に約20のズレが発生している。
3. 数値の調整
+22のうち+20のズレの原因はTimelineを考慮していなかったことだとわかったが、あと+2のズレが残っている。
この+2は微調整部分で、あと数回やってみて他の試行においても+2のズレが発生している場合は、Delay基準値に+2したDelay = 86を設定することで調整できる。(ハマナスパークの場合)
これが逆の場合(-2のズレがある)は、Delay = 82を設定して調整する。
4. シートで計算したほうが良い
![](https://assets.st-note.com/img/1733998082-Cv4o2HZzGOQiFsTePbjwIVSl.png?width=1200)
いちいち計算するのが煩わしいので結局シートを用意することにした。
試しにこのようなシートを作って、目標値を設定すればすべて自動で計算される状態にした。
Chapter 3: いざ、実践
1. 乱数の消費(統計を取る)
必要な個体が出現するまでに必要な消費はただ色違い個体と出会うだけだとしても、良くて数千、個体を選ぶなら数万〜数十万に及ぶ。少しずつ消費して、現在の乱数消費数を確認して、、、を何度も繰り返していると結構膨大な時間がかかってしまう。(1匹やるのに1時間半くらいかかった)
自分の環境でどの動作をしたらどれくらい消費できるのかを把握しておく必要があるが、これは数をこなして一連の動作ひとつひとつを統計取らないといけなそう。セーブデータの状況によって消費数が微妙に異なることがあるらしい。(図鑑の埋まり具合とかに応じて変わるらしい)
基本の動作は、会話ボックスを消す -> 図鑑を開く -> 全国図鑑に切り替える -> 図鑑の末端までスクロールする -> シンオウ図鑑に戻す -> 図鑑を閉じる -> 地下探検キットを起動 -> 会話ボックスの表示 までで1セットとして、この状態での乱数消費がどのくらいになるのかを10回くらい統計取れば、その平均値を利用して1セットでの大体の消費数が把握できる。
実際に検証してみた結果。
全国図鑑で「→」ボタン1回で大体100が消費されるっぽい。末端まで行くと大体3800 - 4000かなという感じ。
あとは必要なだけ消費して、残100 - 200前後まで消費した段階で現在の消費を確認し、タイミングになったら固定シンボルに移動、エンカウントという流れに作業化できる。
2. 1発で色違いエンカウントに成功した!!
![](https://assets.st-note.com/img/1734042622-Spej6kCv3hEHiBAbLXDdT1qV.png?width=1200)
どうやら修正するほどのズレは発生していないみたいで、想定通りのエンカウントタイミングで欲しいポケモンに遭遇することができた。
個体値を確認してみても、PokeFinderで出てくる数値や性格と同じなので成功。素晴らしい。
3.慣れる練習は必要そう
「この調子で次に行こう!」と思ったのだが、この後は4連続で失敗。
捕獲して個体を確認してみたところ、完璧なタイミングだと思っていたのに、-1 or +1ズレている個体のようだ、、、
エンカウント秒数になったと同時すぎてもダメだし(-1)、ギリギリすぎてもダメだし(+1)、ここの完璧なタイミングが結構難しそう。たぶんキャプチャボードを経由するときの0.1 - 0.3秒前後のわずかなズレが、ここの難易度を上げているのだろう。そのズレも決して一定のマイクロ秒数ではないはずなので、最後は己の体感。または数の暴力。
ちょっと何日か時間をかけて最適なタイミングを探してみますかね。
P.S - 後日談 -
色々確認してみた結果、、、エンカウントまでの間にAボタンを余分に1回多めに押してしまっていたのが原因かもしれない。-1はシンプル早めにエンカウントしてるだけですな。
無事に安定して成功するようになった。
![](https://assets.st-note.com/img/1734106675-lb0YvdsUO7ERFxSPNIHCkB82.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1734114540-7CxcKFPrkD5ALyQHMS1XJ4m9.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1734120684-z5kxYwV1XZeyDnl2FENK8M97.png?width=1200)
-さらに後日談-
この後から全く成功しなくなり、個体を調べてみたところ-2,-1のズレが発生していることが判明した。平均して-1.85くらいのズレなので「-2」を設定。普通に厳選するよりは段違いに楽だけど、最低限の根気が必要ではある。
4. 捕獲した個体の確認
失敗したときにとりあえず捕獲してみて、どれくらいズレが発生しているのかを確認すると良いのだが、PokeFinderでどのように確認するのか。
①Filtersに個体値とNature(性格)を入力
まずは捕獲した個体のHABCDS各実数値から個体値を出す必要がある。
スマホアプリなど他のアプリを使用して算出しても良いが、IV Calculatorを利用するとFiltersへの数値入力も自動で行ってくれる。
![](https://assets.st-note.com/img/1734043872-U4N95xs1pQHtALri87M0DumV.png?width=1200)
②「Generate」を押して検索
個体情報が入力されたら、検索を実行。
求めていた数値とどれくらいズレが発生しているかの確認を行う。
Chapter 4: まとめ
BDSPの乱数調整はもっと早く出会いたかった。SVのバトルに使うための色違い伝説を必死にポケモンGOから輸送してたけど、BDSPで捕獲できるならそっちでよかったなー
今はもうSVのバトルもやってないからただただ収集癖発動してるだけだとしても、時間ある時に少しずつBDSPの伝説捕獲を進めて行こうと思う。(殿堂入りだけして長らく放置していたので、、、)
↓「参考になった!」「便利!」と思った方は、ぜひご支援ください❤️↓
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?