【ふるさとを語る】『晩成社展』十勝開拓の歴史を辿る その1 ~伊豆から十勝へ~【歴史シリーズ】
🟥はじめに
皆さんご機嫌よう。
筆者は8/31をもって最終勤務日を迎え、現在有給消化中です。10月下旬から始まる新しい仕事に就くまでの間を、有意義に活用しようと考えております。
さて、実は先日、以前つぶやきでお知らせしていた、帯広百年記念館で開催されている『晩成社展』を見て参りました。
今年(2022年)で、十勝が開墾されてから140年の節目を迎えました。それを記念して開催されているのが、この『晩成社展』なのです。
筆者の地元、帯広の歴史を語る上で、絶対に外せない重要な存在である『晩成社』。
今回から、その『晩成社展』の様子をいくつかのパートに分けてお伝えします。
いよいよ始まる『ふるさとを語る・歴史シリーズ』の第一弾、よろしければ、お付き合いください🙇♀️。
🟥『晩成社』とは
こちらでは概要程度に留め、いずれ深掘りしてご紹介出来たら、と考えております。
ロシアの脅威や開拓の重要性を認識していた明治政府は、1869年(明治2年)7月8日、札幌に開拓使を設置。
札幌に設置された理由は、それまで箱館(現・函館)が人口・産業の中心地であったが、位置が南に偏り過ぎているために、北海道の中央部に本庁を設けようという流れになったため。
開拓使とは、『省』と同格の中央官庁の一つであり、北方開拓を重視する政府の姿勢の表れでした。
その北方開拓の流れに遅れる事十数年、英字塾(ワデル塾)や慶應義塾で新知識を吸収し、北海道開拓の志を立てた依田勉三が、兄・佐二平や園、善吾と共に設立したのが『晩成社』なのです。
🟥『晩成社展』の様子 その1 ~伊豆から十勝へ~
こちらでは、帯広百年記念館において9月19日まで開催されている『晩成社展』の様子をご紹介。
写真枚数が膨大になってしまったため、今回で全てを網羅せずにいくつかのパートに分けてお届け致します🙇♂️。
🔴イントロダクション
『晩成社展』は、晩成社の営みを貴重な史料と共に辿っていくものです。
筆者が始めて晩成社を知ったのは、小学三年生のころ、『社会』の授業においてでした。
通常の教科書の他に、帯広市が作成した(ものと思われる)教科書もあったので、本を読むのが割と好きな筆者は苦痛に感じませんでしたけど、そうでない人は大変だったと思います😂。シンプルに学習量が倍になりますからね😂。
皆さんが小学生の頃は、地元オリジナルの歴史教科書などありましたでしょうか?とても気になります🤔。
🔴1.伊豆から十勝へ
依田勉三は19歳のとき(1872年ごろ)に上京し、ワデル塾や慶應義塾で新知識を吸収したり、福澤諭吉の影響を受けて北海道開拓の志を立てます。また、鈴木銃太郎や渡辺勝と出会ったのもこの時。
そんな最中、胃病と脚気により、二年在学の後、中退。郷里の伊豆国那賀郡大沢村(現・静岡県松崎町)へ帰ります。
しかし、その程度で志が折れる勉三ではありません。
1879年(明治12年)郷里へ帰った勉三は、兄・佐二平が提唱した洋学校に、ワデル塾で出会った渡辺勝を教頭に招いて、私立豆陽学校(現・静岡県立下田北高等学校)を開校します。
同年には従妹のリクと結婚し、北海道開拓の志を固めた勉三は、1881年(明治14年)に晩成社の代表発起人として単身で北海道に渡り、北海道の各地を調査します。
一旦地元に戻った後、晩成社を設立し、鈴木銃太郎と鈴木の父と共に横浜港から北海道へ渡ります。札幌県庁より開墾の許可を願い、十勝へ向かいます。
そして、河西郡下帯広村(現・帯広市)を開墾予定地と定めたのが、十勝開拓のはじまりなのです。
当時の北海道は、箱館(現・函館)や札幌等を除いてほとんど未開の地でした。十勝開拓という、一見無謀にも思えるような行動に移れたのも、生家の人脈や経済力が豊かであった事も関係していた事が分かります。
🟥今回のまとめ
依田勉三の生家は豪農で経済力が高く、人脈も豊富でした。
そのお陰か、ワデル塾や慶應義塾という名門で多くの知識を吸収する事ができ、そこで盟友と出会う事もできました。
しかし、少年期に父、母を立て続けに喪う悲劇も…。開拓という、独立心が高くなければ出来ないであろう事を志したのも、この悲劇が理由の一つとしてあったからなのかもしれません。
🟥最後に
十勝の歴史を知らない人でも興味を持って貰えるように、コンパクトにまとめたつもりですが、如何でしたしょうか?(あまりガチガチに書くと、歴史教科書のように淡白な記事になってしまうと考えたためです)
次回は、その2 ~開拓と土地の取得~をお送り致します。
当時の北海道の地図🗾等、貴重な史料を引き続きご紹介します☺️。お楽しみに☺️。
それでは、今日はこの辺で☺️。
また会いましょう🤗。
その2はこちら
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