前を歩いていた先人たちが言うことが、いつも正しくて、それに従って歩いていたら、「創造」とか「新しいもの」っていう言葉は、この世には生まれてこない。(自分思考)
山口絵理子著「自分思考」を読みました。フェアトレードではなく、誰でも欲しくなるブランドマザーハウスの創設者のお話です。先日、デパートでウィンドウショッピングをしていた際に、ふと可愛らしい動物のポーチが並んでいた店舗がたまたまマザーハウスでした。店員のお姉さんと話が盛り上がり、今まで気になっていたけれど読んだことがなかった山口さんの本を手に取りました。
本の中で一番印象的だった言葉があります。
前を歩いていた先人たちが言うことが、いつも正しくて、それに従って歩いていたら、「創造」とか「新しいもの」っていう言葉は、この世には生まれてこない。絶対に例外は存在し、その例外が一本の道しかなかったところに、もう一つの小さな道をつくってきたんじゃないかなっていつも私は思っている。
国際機関やNGO/NPO、企業がこれまでやってこなかった道を切り開こうとする山口さんは、いつもこう思っていたそうです。
この言葉を見て、わたしは、ハッとしました。
なにかわからないことがあるとすぐに調べたり勉強したりして、なにかするときは周りの流れや常識にのっている自分。便利で居心地の世の中に生きて、自分の頭で考えるということ、自分の心に耳を傾けるということをおざなりにしていることに気が付いた。
自分の頭で考えなくても、検索すれば「答え」がでてくるし、なんとなく過ごしていても困ることはない。
ただ、そんな、なんとなくの人生は、なんだかつまらないなと感じた。
人と違うことや、自分の意見を伝えること、それはエネルギーが必要だし、辛いこともあると思う。
ただ、この本を読んで、もっと、自分の感情を大切に、意志を持って生きていきたいなと感じた。