新しいビジネスを生み出すために、共有の場や機会を増やそう!(捨てない未来はこのビジネスから生まれる)

『「捨てない未来」はこのビジネスから生まれる』を読みました。

古着をリサイクルしてバイオエタノールを作る技術と仕組みを開発して、循環型ビジネスを行うベンチャー企業を立ち上げてから、軌道に乗せるまでのストーリー。日本環境設計社長岩元さんは、もともと繊維業界出身。循環型ビジネスで成功するまでに、なにを考えてどう行動したかが書かれていた。

この本を読んで著者岩元さんのすごい所は「巻き込み力」だと思った。

ということで、今回は著者の「巻き込み力」について3つの観点から考えてみた。

1.行動力
2.ブランド力
3.部外者という強み

1.行動力

まずは、著者の行動力について。

普段から異業種交流会や業務外のイベントに参加するなどして積極的にインプットをしていること。そんなインプットとインプットが組み合わさって、ふと思いついたことを人に伝えてみること。そして、良いなと思ったらまずはすぐに試してみること。

そういった行動習慣の繰り返しがあったからこそ、繊維のリサイクルという新しいアイデアでのビジネスに成功したのだろうと思う。

著者の巻き込み力とは、「インプット、共有、実行」のスピードの速さと量の多さだと思った。

2.ブランド力

繊維リサイクルのビジネスの協力者がたくさんいた点も特徴的だと思う。

なぜ多くの協力者がいたのか。

著者の人柄や行動力といった要因に加えて、事業のブランド力が大きいのではないだろうか。

繊維リサイクルが成功するとどんな未来が待っているのかを明確に語っている。石油製品のリサイクルが可能になれば、石油を巡る世界中の争いが無くなる未来が待っているという誰もが共感できるストーリーを語ることで、多くの協力者が集まったのだろう。

また、消費者に向けて、古着のリサイクルを呼びかけるだけでなく、自分がリサイクル回収ボックスに入れた古着を再利用して作った商品を販売することで、なにか「良いこと」をした気分にさせるブランドを作ったこともこの事業成功の要因だろう。

こういった、明確なストーリーによって、多くの協力者を巻き込むことに成功したのだと思う。

3.部外者という強み

繊維リサイクルビジネスは業界内外の大手企業を巻き込んだ企画だった。それができた一つの要因は、このベンチャー企業が業界の外の部外者であったため利害関係が少ないことがあげられていた。

業界の知識が少ないとか、業界外の会社というのは、ビジネスをする上では不利な立場にあると私は思っていた。しかし、この本を読んだことをきっかけに部外者というのは、立ち居振る舞い方によっては、多くの協力者を巻き込むための強みになることがわかった。

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以上3つの観点から著者の巻き込み力の秘訣について考察してみた。

一つ目は、インプットと共有と実行の多さとスピードの速さ。二つ目は、明確で共感しやすいストーリー、ブランディング。最後に三つ目は、部外者が利害関係が少ないという強みの活かし方。

これら三つが著者の巻き込み力に関してすごいと思った具体的な内容だ。

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私もなにか新しいビジネスを生み出すために、早速「共有の場や機会を増やす」ように習慣を変えていこうと思う。