ソーシャルキャピタル 相談できる人の増やし方を知りたい。(イナカをツクル)
嵩和雄著「イナカをツクル」を読みました。
地方創生に興味があって、ずいぶん前に購入した本です。
本を読んでいて、人間関係資本(p.60)という概念に出会った。
ソーシャルキャピタルと言われることもある概念で、この本では何か相談したい時に、相談できる関係性として紹介されていた。例えば、家を建てたい時は、「どこかの工務店を探そう」ではなく「○○にある○○工務店の○○さんに相談しよう」と具体的な個人名が挙げられる人は人間関係資本が豊かだと言える。
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ソーシャルキャピタルという概念が気になって、少し調べてみたところ面白い記事を見つけた。東北大学の教授によるコラムを発信しているサイトに掲載されていた記事だ。
この記事によると、ソーシャルキャピタルが高いと人間関係が良好で健康だし、仕事も上手くいきやすい。そして、災害が起きたときにも復旧が早くなりやすいという。そのため、政府や国際機関でも注目されているキーワードのようだ。
一方、ソーシャルキャピタルにはマイナスな側面もある。例えば、人間関係が密すぎると、窮屈だったり、入ってくる情報が冗長すぎたりする。小中学校の狭いコミュニティの息苦しさや、実家を離れて一人暮らしを始めたときの心地よさは、人間関係の密度に起因すると言えるのだろう。
また、ソーシャルキャピタルは自分の力だけで豊かにできるものだとは言えず、ソーシャルキャピタルの格差が問題として挙げられていた。ソーシャルキャピタルは、住む地域、所属するコミュニティ、家族や友人、恋人の人間関係などに依存する。
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程よい濃さで豊かな人間関係をわたしも築いていきたい。また、人間関係の格差が少ない社会はどのような社会か、どうしたら作れるのか知りたい。
今度は、こんな本も読んでみようかな。