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あかりの暇時間|はじめてのnote


何も予定がない晴れた昼間。
ベランダに干した洗濯物が風になびいて、光と影をめくるように旗めく風景をぼーーーと見ることが好き。
清潔な洗剤の香りと、陽射しが我が家の白い壁やベッドや床一面に降り注いで、やることないな。何やろうかな。
なんて考えたり呟いたりしながら、取るに足らない思考や感情が身体をゆるゆると巡る時間。
舵の取り方ひとつで、元気にも落ち込みもする精神状態。
そんな"間=暇"な時間が好き。

▶︎書き手のふんわり自己紹介

色々なことが積み重なって、うつ病からの休職となり早半年が経過した。
少しずつ好きな事や気になってたことを思い出し、意識が向く位には回復中。
せっかくの機会なので、前々から気になっていたnoteに備忘録を作成してみる。

▶︎noteの表題について


(いきなり始めから私の体調不良の話)
心身共に体調を崩して実感したのは、「暇」は心身が程々に健康でないと浮かんでこない概念だということ。
休職寸前の私は、振り返るとショート寸前だった。
やらないといけないタスク、毎日最低限こなさなくてはいけないルーティン、敬語、対人コミュニケーション、様々な確認・返信案件、公共料金の振込、貯金、最新のニュースに読みたい本・・・・・・
数多のタスクと上手く吐き出せない焦燥感。不安と自己否定、上滑りするポジティブな言葉。もう何が何だが分からなかった。ただ自分が“できてない・正しくない”ことだけが唯一分かっていることだった。

当時の不健康リスト
・大戸屋でメイン料理の下にある、千切りキャベツにわけも無くイライラして(通常、好物ではないが普通に食べる)
・好きな映画のなんでもないシーンで勝手に涙が溢れた(泣けるシーンでは全くない)
・片耳の耳鳴りが度々起こる様になった
・職場でパソコン上の文章を読もうとして目が滑ることが増えた
・とにかく頭がうるさくて、心が落ち着かなかった
・夜に風呂に入れなくなった(朝仕事前にギリギリシャワーをし、休日は入れない)

なんて上記の様な、不健康リストに新たなチェックが付く度に、気分転換しないとな、ちゃんと休憩しよと思うものの、もうどうすれば回復するのかが分からなかった。

当時の気分転換リスト
・いつか買いたいと思っていた絵本シリーズを揃えた
・気になってた高めの分厚本(3000位)を買った
・スーパー銭湯に行った
・マッサージを受けた
・コンビニスイーツをいつくも買った
・高めなケーキも買ってみた

だめだった。多少の効果はあったかもしれないけど、求めているような回復はできなかった。むしろ、動くこと自体がどんどん苦しく、しんどくなっていった。
何をしても私がやっている事、考えてる事は不正解な気がしていた。

結局、即効薬や劇的回復イベントもなかった私は職場で数回目となる過呼吸で倒れた翌日、ベッドから起き上がれなくなり、なし崩しに休職することとなる。以後も紆余曲折があるが、とりあえずそれは置いておく。

とにかく、私がこの休職を経て学んだことのひとつがこれだ。

「暇」は心身が程々に健康でないと浮かんでこない

休職開始時、あれだけ求めていた何もない休みが手に入ったというのに、私はただ、ベッドで無感動に涙を流して、眠れたか分からないような睡眠を繰り返し、求めているかも分からない食事を獣の様に取っていた。賞味期限と消費期限が過ぎたものがキッチンに溢れ、部屋はいつも以上に荒れて、好きで集めた本にも一向に読まれない事を責められている気がして苦しかった。

見るもの全部が苦しかった。
静かになりたかった。

そんな状態が3ヶ月以上続いて、そこからある程度まで体力を戻すのにまた2ヶ月位必要だった。
少し前に、窓辺の景色をベッドから眺めた時。

ふと、暇だなと言葉が溢れた。
何しようかな、なんて久しぶりの自分への問いかけだった。
ひとつ、また回復できた気がした。

その後、一直線に回復とはなかなかならず、揺れ幅はあるものの徐々にゆっくりと上昇中である。やっと前の自分を思い返して言葉にできるところまで来れた。

自分自身への備忘録とエールを込めて。
一文が誰かの目に留まりますように。
これからもっと「暇時間」を作れますようにと考えてみる。

▶︎今回の追伸

フロスしてから歯磨きの流れは、休職後初めてできた建設的な新習慣。
挟まりやすい歯だけフロス・・・・・・と、
トイレか風呂のタイミングでやると、まあ折角だしと他の歯もフロスして、意外と歯磨きまで行けたりする。
最悪は強めのブクブク洗いだけでも。(2−3回)
“永久歯は1本100万”と心で呟くのもそこそこ効く。
新習慣後、歯医者の定期検診でめちゃくちゃ褒められた。検診の頻度も延びた✌️嬉しい🦷
 

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