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こんまりさんが売れた理由を考えてみた

こんまりこと近藤麻理恵さん、売れてますよね。
日本⇒アメリカで大ヒット、ほぼ個人で4,000万ドルの資金調達、これも凄いですね。

私の仕事机の上を知っている人はご存知の通り、個人的には片づけに全然関心がありません。
ただ、こんなにヒットしているのは何故なのか、疑問を持ってそれを知りたいと本を読み、考えました。
そして、自分なりになぜこんなに「こんまり」がヒットしているのか、わかった気がします。それを書いていきます。

こんまりは片づけを通して人生を語っている

結論から言います。
なぜここまでヒットしたのか、それはこんまりさんが片づけという切り口で人生を語っているから、だと思います。

私は今では珍しく、前期教養課程のある大学に通いました。
そこで、個人的に学んだ一番大きなポイントは

学問は世界をそれぞれの切り口で切り取ったものである

ということでした。

歴史学は歴史学の、国際文化論は文化論の、文学は文学の、それぞれの切り口で「世界」という対象を解釈して理解しようとしている。
具体的には言っていることは全然違う、でも抽象化していくと内容は似通っていく、それが私の得たことであり、私の感じた学問でした。

この本も同じです。
「人生がときめく片づけの魔法」は片付けの本ですが、
・自分の幸せを想像して理想を描く
・大事なことにフォーカスして他は捨てる
というポイントを非常に大切にしています。これは片付けの局面だけではなく、人生において大切なことであると思います。

しかも、片付けの対象はごくごく身近な生活環境です。
日常の空間が、自分の幸せの基準によって整理されると日々の意識が変わり、人生が好転する、というのは納得できます。

実際に、書籍の中でも片づけを通して人生が変わる、という話が展開されます。

片付けは人生において大切なことを習得するのにとても向いていている

片付けという題材も秀逸です。
片付けというテーマは彼女が幼少期から好きだったテーマ、というか打ち込んできたことのようですが、結果的にこの切り口はとても良いです。

なぜなら
片付けは成果が出やすいから
です。

よく仕事に行き詰った時や、生活で気分がふさがった時は片付けをするとよいと言われます。
理由はシンプルで「確実に成果がでるから」です。

片付けをすれば片付けた分だけきれいになります。そこには達成感や充実感がうまれ、「やればできる」という自己肯定感も生じます。

こんまりさんに言わせれば、しっかりやらないとリバウンドするだけですが、少なくとも短期的には確実に前進します。
これはとても大事なことです。

人間が自信をもって物事を習慣化するには成功体験が必要不可欠です。

しかも多くの人には片付けられない、という悩みがあるはずです。
多くの人に共通していて、しかも成果が出やすい悩み、これは結果的にとても良いテーマだと思います。

こんまりメソッドは幸せな生き方の練習本である

つまり、限られた人生を幸せに生きるための方法を、
具体的に成果が出る身近な事例で試して、成功事例を詰める。
これはとてもすごいことです。

片付けで成果が出た人は、これが生き方全般に応用できることを感じ、しかもそれは経験的に「やればできる」ものとしてインプットされます。

その他の領域においても同じように通じる思考のもとに
・挑戦がされていく
・それにより幸せが積みあがっていく
通常の片付け本と一線を画すのはこの点です。

他領域でも応用が利くかも?

個人的に少し野心を持っているのはこの点です。
もしかしたら他の切り口でもいけるんじゃないか、第二のこんまりになれるんじゃないかと。

自分の得意分野との掛け合わせで考えると「学び」「勉強」でしょうか。もしかしたら単純だけど「テスト」でもいいかもしれない。

ここにも「目標をセットして」「一歩ずつ前に進んでいく」という人生において大事なポイントが秘められています。
仕事のポイントは受験勉強で学んだ、そう思うことも多いです。
しかも多くの人の課題です。

片付けほどわかりやすく成果が出ないこともありますが、着実に力になっていくものでもあります。

「人生がときめくまなびの魔法」

どっかでやりたいですね。







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