見出し画像

フィッシャー症候群って何?

みなさんはフィッシャー症候群という病名を聞いたことはありますか?
私はそれまで知りませんでした。

母が入院を受け入れてもらったその日、髄液検査が行われました。
その結果フィッシャー症候群と診断されたのです。


フィッシャー症候群

フィッシャー症候群とは自己免疫疾患の一つで難病に指定されている疾病。
フィッシャー症候群に罹る確率は日本で約200万人に1人という疾病で特にかかりやすい年齢はなく、初期症状は咳や鼻水といった感冒症状のほか、下痢などの前駆症状が出現し、それから1~3週間後に発症。
ギラン・バレー症候群の亜型で、発症すると複視(物が二重に見えること)や、ふらつき、四肢筋力の低下、腱反射低下、嚥下・構音障害がみられる。
発症後2週間以内にピークを迎え、その後は自然軽快、予後は良好な病気とされている。


このように医師からも説明され、ネットで調べても同じようなことが書かれていました。
母の症状もそのとおりです。

加えてこのようなことも言われました。

「年齢や発症から治療開始までの時間経過や状態にもよりますが、稀に重篤な障害が残る場合もあります。
お母さんは高齢者ですので、重篤になる可能性もありますが、この病気はほぼ社会復帰も望める予後が良好な病気ですので、時間はかかるかもしれませんが大丈夫ですよ」


社会復帰も望める。。。そう言われてほっとした部分もありましたが、母は60歳の高齢者。今の時代60歳はまだ若いと思われますが、体の機能としてはもう立派な高齢者です。


結果として、

母は珍しい物好きだったので、自分の体の症状も稀だと言われたほう、重篤になってしまう方に進んでしまいました。


母といえばすごく細身で、食欲旺盛なタイプではあるのですが太らない体質。
美容室も予約制ではなく、自分とパートさん1人でやっている小さいお店。いつお客さんが来るかわからないので、食事も不規則。日によっては摂らないこともよくありました。風邪をひいて具合が悪くても、点滴を打って店に立つ。せっかく来てくれたお客さんに迷惑はかけられない…この調子で、長年美容室を経営してきました。

元気に見える姿の実際はそうなのでなく、だましだまし元気に見せていただけのこと。
私もわかっていたので何度も注意していましたが、聞く耳は持ちません。
そういう性分なんです。無理が祟って招いた結果でした。

。。。この病気を知って学んだこと、伝えたいこと。

この病気の些細なことから発症してしまいます。些細すぎて見逃すと思います。

母の場合は風邪だといわれました。


ある知り合いに同じフィッシャー症候群を発症した方がいましたが、その方は鶏肉だといわれたそうです。鶏肉に完全に火が通っていないもの、鳥刺しなどを食べてしばらくした後、左半身が全く動かず、顔面麻痺の症状も現れたため病院に駆け込むと、フィッシャー症候群と診断されたそうです。その方は今も障害が残ってはいるものの、幸い社会復帰ができており、日常生活もひとりで送っておられるので本当に良かったと、心から感じています。


赤ちゃんからお年寄りまで年齢・性別に関係なくかかる病気。風邪の初期症状と似ているため気がつきにくい。免疫の誤作動により自分を守る免疫ではなくて、自分を痛めつける免疫を作ってしまい自分の神経細胞を痛めつける。比較的良好な結果を迎えることが期待できるが、条件が悪いと稀に重篤になる場合もある。

簡単に言えばこんな感じでしょうか。私もこの病気を身近に見てきて本当に怖いと思っているし、誰にも同じ思いはしてほしくありません。
当然、自分も罹りたくない。


「ただの風邪だから大丈夫」



風邪は ”ただの” 風邪ではありません。
風邪は怖い病気の始まりかもしれないんです。


これまで読んでいただいてありがとうございます。
次回もまだ母の話は続きますが、また遊びにきてください。





#海外移住 #海外 #生活 #健康 #介護 #入院

いいなと思ったら応援しよう!

メリエンダ
応援よろしくお願いします!