#43 わかってない
自堕落な生活を送っている自覚はある。
寝て起きてバイトして飯食って寝て起きてバイトして…。
健康の範囲を超えた睡眠時間。
あとちょっと寝たら本気出すと言いながら、二度寝、三度寝を繰り返す。
夜を捕まえ、天井を泳ぐヘッドライトを逃がす。
春を待って、夜を舞っている。
花粉症の季節。
薬を飲んでも意味がない。
膝にできたかさぶたに別れを惜しまれ、剥がしてもう一度会うことにした。
頭の中にペンキをこぼし、鮮やかな色に塗れて感情も心情も信用ならない。
人生のハイライトを見ながら茶々を入れる。
ただ、ただ眠りにつく。
眠り姫かのように。
いや、眠り王子か。
王子っていいよな。
何もかもが保証されているからな。
あ、恋心は保証されてないか。
恋煩い状態になることもあるか。
風に揺られる心を置き去りにして、眠る。
木漏れ日が揺れる。ただ、朝と夜を繰り返す。
そんなことを考えながら、日々を過ごしている。
幸か不幸かどうかは、僕に決めさせてよ。
粛々と。
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