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含み損銘柄の向き合い方と活用方法

こんにちは。ヒルスミの個別株投資noteに訪れていただきありがとうございます。

今回は、含み損銘柄との向き合い方をテーマに、個別株投資を振り返り記事を書いてみたいと思います。
この記事に訪れてくださった方の中には含み損に悩んでいる方もいるかと思います。
そんな方への参考になれば嬉しいです。

先に結論:下値が限られている他銘柄へ乗り換える

step1 保有銘柄のリターンはあるか


含み損銘柄と向き合って行く中で確認をしたいのが、配当利回りや優待利回りといった継続保有によってどのぐらいリターンを得られるかです。

含み損にも金額の大小がありますが、銘柄の塩漬けとリターンが自分にとって我慢できるものか判断します。

例)20万円で購入した銘柄がズルズル下がっていき気がついたら16万円になっていたケース

この時、配当と優待利回りがともに0%であった場合、株価が元の価格に戻らない場合は結構なストレスを抱えてしまう方もいるでしょう。

一方、配当利回りがもし5%ある銘柄の場合、年間で1万円の配当金を受けとることができます。
短期的に取り戻すことはできないものの、4万円の含み損は徐々に配当で回収することができ、その間に株価が元の水準に戻ったり、購入時よりも高い株価となれば「あの時売らないでよかった。。。。」となる可能性もあります。

底値での売却を狼狽売りと言いますが、なぜか自分が売った時が底だったということは私も経験しました。
まずは長期保有を前提に塩漬け期間のリターンを把握するという行動は精神的安定や狼狽売りの予防になると考えています。

注意点として、保有の結果、減配や優待廃止など、将来のリターン低下リスクは考えておきましょう。

step2 乗り換えられる銘柄はないか考える

投資巧者の方々は含み損銘柄の損切りが上手く、メンタル的にも損切りに慣れています。
撤退ラインをあらかじめ決めておき、その状況になれば感情を無視して売却できるメンタルには憧れを持ちます。
また、災害や大企業の破綻など、株式市場を揺るがすニュースが起きた際に即座に売却し現金確保に移れる方もいます。

私も損切りできない部類の人間ですが、損切りできる判断ができる時が他銘柄への乗り換えです。

損切りの後の行動

損切りをした人はその後に何をしているのでしょうか。
多くの場合は他銘柄への乗り換えです。
1万円損切りしたあとに、他の銘柄で1万円の利益を出すことができれば損はしていないことになるためです。
損切りができる方からすると、含み損銘柄の長期保管(塩漬け)は機会損失になるため、他の銘柄でカバーまたは同じ銘柄がもっと下がった際に買い戻そうとします。

私が他銘柄へ乗り換えるタイミングとしては、他の優良銘柄が下落したタイミングで乗り換えという方法を取ります。
以下が実際の具体例です。

オープンドアからジャノメへ乗り換え

24年8月15日にオープンドアを損切り、ジャノメへ乗り換えという行動に移しました。

オープンドアで14,400円の損失確定

代わりに購入したジャノメは売却しておらず長期保有目的ですが、現在は10,900円の含み益が出ています。

含み益が出た状態で年間配当4000円を受け取れます

当時を振り返るとオープンドアは購入価格の802円に戻らず円高による決算期待で株価をやっと戻してきたところでした。
しかし8月2日に決算が振るわずに下落、8月5日の東証大暴落に巻き込まれる形で損切りを決めました。

その後一旦800円付近まで戻すものの現在も停滞中です

購入したジャノメも8月5日の東証大暴落を被弾したわけですが、元々PBR0.5倍以下という状況もあり下値は限られておりました。
同時期の決算でオープンドアと対照的に好業績による増配を発表し、大きな陽線で下落を戻したところで購入に踏み切りました。

元々の割安さもあり、現在も下値固いです

購入時のジャノメの配当利回りは5.33%。
自己資本比率も65%以上、今後は累進的配当を目指すとのことで配当利回りが下値を支える形となっています。
過去のジャノメは安定して25円配当、業績は良い時は40円配当の傾向にあるため、今後は毎年4000円の配当をいただきながら累進配当を信じて保有したいと考えており、引き続きの好業績に期待したいです。

ジャノメは赤字でも財務力を生かし配当を継続

以上が含み損銘柄の乗り換えという選択肢でした。

乗り換え先となる銘柄選定

銘柄の乗り換えにあたっての判断も、失敗すると乗り換え先で更に下落するという事態に見舞われる可能性もあります。
そのため、候補の目安としては以下の銘柄選定になると考えています。

一時的に業績が悪くなった大企業

一時的な業績不振という判断ができる本来実力のある企業は候補になると考えられます。

具体例として、買収報道が出る前のセブン&アイ・ホールディングス、現在であれば資生堂やピアノで有名なヤマハなども候補になると考えます。

セブン2年チャート直近の下落は買い場であった
資生堂は挽回なるか、まだ購入は早そう
ヤマハは底打ち可能性

ヤマハと資生堂は中国不況により下落をしているため底を見極める必要がありますが、下落しても付き合える実力派企業ではないでしょうか。

連続増配銘柄

こちらを先に紹介すべきであったかもしれません。
連続増配銘柄は中々買い場が来ず、普段は中々割安に購入できない方も多いはず。
市場全体が下落した一瞬のタイミングは乗り換える貴重なチャンスかもしれません。

例としては三菱HCキャピタル、オリックスが良いと思います。

24年8月の暴落時期に一瞬850円台を記録した
リーマンショック、震災、コロナからいずれも復帰

市場全体が暴落した時は含み損で業績が悪い銘柄を乗り換えるチャンスとなる可能性があります。

まとめ:含み損は納得して保有か下値が限定的な銘柄へ乗り換え

今回は含み損銘柄との向き合い方をまとめました。
含み損に慣れていない間は大丈夫であろうかと不安になることもあるかもしれません。

一方、含み損からその後しっかり増配する銘柄も多く、過去に売却に後悔したことも少なくありません。
基本方針としては、以下が良いと考えます。

  • 含み損になっても信じられる銘柄を買う

  • 無配・優待無しという還元無しグロースは買わないという選択肢

  • 余裕資金を持った資産運用

  • 乗り換え先は下値が限定的で割安

  • 全体が暴落したタイミングは優良株を購入するチャンス

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

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