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【HILLOCKのヴィジョン⑧】挑戦とは、勇気では無く権利だ

今回はHILLOCKにおけるスクール憲法「ヒロック宣言」の第6条解説です。

全文はこちら。

6.(自己調整の定義)コゥ・ラーナー、シェルパは自身についての理解を深めつつ、学習の方法と内容を試行錯誤し、挑戦する権利をもつ。

第6条は「自己調整」の定義。

「自己調整力」という言葉が、学力観や評価改革に伴い、新学習指導要領でも大きく扱われるようになって来ました。

言い換えればメタ認知ですね。

文科省の報告書では「自己の感情や行動を統制する能力、自らの思考の過程等を客観的に捉える力」とされています。

ヒロックの軸の一つである自由進度学習も、自己調整力を培うための学習方法です。

自身についての理解を深めつつ

私たちは大人も子どもも、自分自身のことを理解できていない。

そのスタンスから考えたいと思っています。

もちろん、他の人より知っている部分も多くあるでしょう。

一方で、自分は外側からは見られないんですよね。

自分の知らない自分を、他人が知っていることもまた存在するのです。

だからこそ、他者の目を通すこと、意見や反応を受け止めること、対話することが重要になってくるわけですね。

学習の方法と内容を試行錯誤し

学習方法も千差万別。

確かに「この方法が効果的」と言われるものもあるでしょう。

「これは学んでおくべき」とか「それは学ばなくていい」とされているものもあるかもしれません。

しかしそれだって、個人差があるはず。

人は機械じゃありません。

好き嫌いがあって、気分があって、理想があって、波があって。

それを誰かから押し付けられず、試行錯誤することは権利だと思うのです。

それは、闇雲に好きなことだけやるというわけではなく。

自分で選び、やってみたら一度立ち止まって振り返る。

自分で選ぶからこそ、振り返りが意味をもつ。

そうやって、少しずつ「自分」という車のクセをつかんでいきます。

挑戦する権利

そして、何より大切にしたいのが挑戦する権利です。

誰かに勝手に答えを教えられない権利。

間違えを未然に防止されない権利。

失敗してもガッカリされたり、責められたり、バカにされたりしない権利。

何度でも修正してやり直せる権利。

挑戦は、勇気では無く権利だと思うのです。

挑戦できる場を、みんなで作る

そんな心理的安全のある学びの場だからこそ、自己調整力が養われると思うのです。

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