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HILLOCKちゃんねる#1 ヒロック×モンテッソーリ「一人一人に寄り添う学びの支援とは?」

このたび公式YouTubeチャンネルがスタートしました!
その名も「ヒロックちゃんねる」。

記念すべき第1回は、「ヒロック×モンテッソーリ 〜一人一人に寄り添う学びの支援とは?〜」というテーマで、AMI国際モンテッソーリ協会のさおりさんをお招きし、世田谷校シェルパのまーてぃとの対談を、みのさんがモデレーターで入って鼎談しました。
ヒロックにも通うさおりさんのお子さんの成長を通して、学びに寄り添うということについて深めていきました。

ヒロック×モンテッソーリ:子どもの個性を引き出す学びの支援の意義


ヒロックとモンテッソーリ教育における学びの支援は、子どもの内なる成長エネルギーを尊重し、個別のペースや個性に合わせたアプローチを提供するというところに共通点があるのではないか、という話から。

従来、教育の場においては「こうしなければならない」という大人の価値観や基準が強く働きがちですが、モンテッソーリ教育では、大人が子どもを一律の型にはめるのではなく、環境を整える役割を担います。

はじめに、さおりさんのモンテッソーリとの出会いについてお話ししてもらいました。モンテッソーリ教育と出会ってから「こうしなければならない」という義務感や強制力を手放すことができ、「子どもの成長を自然に見守っていけばよいのだ」という安堵感を得ることができたそうです。子どもの自律的な成長に委ねることで、教育は子ども一人ひとりにとってより柔軟で深い体験となります。

子どもの個性に沿った支援:発達の多様性への対応

ヒロックとモンテッソーリ教育は、子どもの個性に基づいた支援を提供することで、発達の多様性に対応しています。
さおりさんの息子さんであるすばるは、初めての経験には素早く適応できる一方で、嫌なことに対しては非常に強い抵抗を示します。
例えば、モンテッソーリ教育で頻繁に使われる折り紙を学ぶ場面で、はじめは強く拒否していましたが、園での適切なサポートや「うまくできる援助」によって、少しずつ折り紙の取り組みに慣れ、最終的には自主的に取り組むようになりました。このように、子どもの好みやペースを尊重しながら、環境と支援を調整することで、自発的な成長を促すことができます。

失敗を学びに変えるアプローチ:フィードバックと耐性の構築

すばるの特徴の一つに「正しさ」へのこだわりがありますが、それが「負けたくない」という強い思いにもつながっています。
運動会でのパン食い競争で「負けるからやらない」とすばるが言った時には、綱引きで負けたタイミングを見計らって、シェルパのまーてぃが「今負けたけど、どう感じた?」と問いかけるアプローチを取りました。すると、すばるは「楽しかった」と答え、負けることもまた楽しい経験の一つであることを理解するきっかけとなりました。
小さな失敗を経験することで、「負け」や「失敗」に対する耐性を高め、自己調整力を養うアプローチをヒロックでは大切にしています。

ヒロックでは、失敗を避けるのではなく、フィードバックを通して失敗から学ぶ場を提供することに重きを置いており、これによって子どもたちは失敗を自分の成長につなげることができるのです。

デジタルと具体物の共存:ヒロックにおけるデジタルデバイスの位置づけ

ヒロックでは、モンテッソーリ教育とは異なり、一人一台のデジタルデバイスが用意されていますが、この点について、さおりさん自身、はじめは疑問を持っていました。モンテッソーリ教育では五感を活用した具体物の操作を重視しているので、デジタルデバイスに対して懐疑的でした。
デジタルデバイスが子どもの成長にどのように関与するかを理解するため、ヒロックに行って実際にデバイスを使っているところを見てみることにしました。観察したところ、ヒロックではデバイスは単なる「道具」として扱われており、子どもたちが自分のペースで学びを進める手段としての役割を果たしていました。デジタルデバイスの導入により、自由進度での学習が可能になり、一人ひとりの個性に合わせた学びが実現されている点が魅力的だと感じたそうです。さらに、機械的な採点などは自動化されることで、教師が個々の成長に目を向ける余裕が生まれ、質の高いサポートを提供していることがわかったと言います。

親としての気づきと成長:大人も共に成長する場としての教育

モンテッソーリ教育やヒロックでの学びの体験を通じ、さおりさん自身も親として成長するきっかけを得ることができたそうです。
子どもに対して「こうしなければ」と言いたくなる衝動がある時でも、少し時間を置いて観察すること、そして「何が起こっているのか」を客観的に見ることの重要性を学びました。子どもはまだ自分の人生を始めたばかりで、何者にも染まっておらず、自然な発達のプログラムに従って自ら成長しようとしています。子どもの成長において、時には放任して見守り、時には支援を提供するバランスが必要だと感じています。

柔軟な学びと親子の成長

ヒロックとモンテッソーリ教育の共通点は、子どもの個性に寄り添い、その発達のプロセスを尊重する点にあります。
大人の固定概念にとらわれず、子どもが自らのペースで学び、成長できる環境を提供しているという点も共通しているのかもしれません。
そして、このような学びの場は、親にとってもまた成長の場であると感じています。ヒロックが子どもと共に自己を高める機会を提供してくれる場になっていると思います。

HILLOCKちゃんねる第1回はこちらから!

https://youtu.be/esY7DTAF54E
テキストでは書ききれなかったお話を全編ご覧いただけます。
是非ご覧ください!


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