苦い経験を振り返り、未来に活かす
先日、昨年から約1年にわたり契約していた不動産コンサルをお断りしました。
コンサルの内容は、物件探しからリノベーション、賃貸付けまでをサポートするというものです。
契約書上は契約期間6ヶ月となっていましたが、コンサルをしてくれる方の初めての案件が私ということで賃貸付け完了までサポートしてくれるというご好意から1年近いお付き合いになりました。
私は過去に、富裕層向けの不動産コンサル会社や新築戸建て販売を主とする仲介会社に勤めた経験や、個人で不動産投資の経験が15年以上あります。
そんな私が費用を支払ってまで、コンサルをお願いした理由は2つありました。
1.売出価格から何百万円もマイナスの指値を通す方法を知るため
2.紹介により政策金融公庫からの融資を受けるため
結果、1は無事達成。
2はコロナの影響で政策金融公庫が受付しないという理由で残念ながら断念することとなりました。
そのため、私としては物件を購入したところで目的は達成され、以降のサービスは不要なものとなってしまいました。
通常であれば半年経過した時点で契約終了なのですが、言い出せずに継続した結果、自分自身も嫌な思いをし、コンサルタントの方にも残念な思いをさせることになってしまいました。
今日は、同じ失敗を繰り返さないよう、1年間自分が何を思い考えてきたかを振り返ります。
■初期から感じていた違和感
・仲介業者とのやりとりを含めコンサルを通さなければならない
・話し方が上から目線に感じられる
これまで不動産投資は全て自分でやりとりして進めていたため、間に人が入ることでわずらわしさを感じました。
コンサルをお願いしたのですから仕方ない面もありますが、想像していた助言をするタイプのコンサルと違ったことと、上から目線なところが違和感に繋がっていたのかもしれません。
■継続して感じた苦痛
・指示がメッセンジャーで長文で送られてくる
・わかりきった内容での長電話
その長さ、iPhone XSで3画面分。
内容もさることながら、行間もなくツラツラと書かれた文章を読むのが非常に苦痛でした。
また、励ましやアドバイスのためにいただく電話も私にとっては辛いものでした。既に知っていることをコンサルの知恵として語られ、これに費用が発生しているかと思うと虚しくなりました。
■お断りを決定付けた出来事
・週次報告の強要
・募集条件の強要
各仲介業者に毎週電話して週末の案内予定と、前回案内の反応について確認のうえ、コンサルに報告するよう指示されました。
サラリーマンをやりながら不動産投資をしている身として、非常に面倒で苦痛な内容ですし、仲介業者さんの心情も考えると非常に精神的負担になりました。
不満を感じながらも仲介業者にヒアリングを行い週次報告をした数時間後、コンサルから端的に賃料変更の指示が送られてきました。
ここで自分の我慢の限界に至りました。
今思うと、遠回しには伝え続けても伝わらず、徐々にストレスが蓄積していたのだと思います。
自分の本心をお伝えして、契約期間内の成功報酬を辞退していただくかたちでコンサル契約を終了しました。(基本料と中間報酬は既にお支払いしています)
これまではっきり言うのは相手を傷つけると思っていましたが、逆にはっきり言わない方が自分も相手も傷つけることになるのかも知れません。
このことに気付けたことが、一番の収穫になりました。