マリー・アントワネットのオールドローズとリンゴのお茶を飲んで 𓇗𝕳𝖎𝖑𝖉𝖊𝖌𝖆𝖗𝖙𝖊𝖓 𝕹𝖔𝖙𝖊𓇗
ヒルデガルテン(聖ヒルデガルトの薬草園)で、皆さまにお出しするお茶も、喜んでいただけるお顔を想像しながら選ぶ楽しみもあります。
また、色々なお茶を飲み、研究するのも楽しみの一つだったりするので、共感していただくお相手がいるだけでも楽しくなるものです。
今回、選んだお茶は、NINA’Sのマリーアントワネットというフレーバーティーです。
家で一つ目を開けてみると、リンゴの香りが一瞬で拡がるほど、香り豊かです。
マリー・アントワネットのイメージでしょうか?淡いピンクのパッケージの女性らしく可愛らしいですね。
このNINA’Sのマリーアントワネットは、1672年の創業以来、ヴェルサイユ宮殿にあるルイ14世が作った国王の菜園『ポタジェ・デュ・ロワ』にて栽培された花や果実を使用して、紅茶やジャムなどを製造しているそうです。この菜園は、王妃マリー・アントワネットのお気に入りの場所としても有名です。
このNINA’Sのマリーアントワネットという味覚の特権は世界でも類を見ないものですね!原材料の背景からして、すごく貴重であることには間違いがありません。
国王の菜園『ポタジェ・デュ・ロワ』では、すべての植物が、ルイ14世、ルイ15世、ルイ16世の時代にあったように、伝統的に栽培されています。
例えば、国王の菜園『ポタジェ・デュ・ロワ』で摘んだ貴重なヴェルサイユ・ローズは、エリザベート・ヴィジェ・ル・ブランの絵画でマリー・アントワネットが繊細に手にしていたバラに似ています...... マリーアントワネットは花を愛し、中でもヤグルマギク、香りの良いスミレ、そしてバラを特に愛していました。肖像画で彼女が手に持っているのもケンティフォリア系っぽいバラですね。絵を見ると、この時代のバラ=オールドローズ だったことがよく分かります。
王妃マリー・アントワネットが愛したバラ「ヴェルサイユ・ローズ」は、国王の菜園『ポタジェ・デュ・ロワ』にのみ咲くバラで、土壌由来のユニークな特性を持っています。
NINA’Sのマリーアントワネットのティールームでも同じバラを楽しむことができます。
▼ルイ14世が作った王の菜園とは。ポタジェ・デュ・ロワについて
パリ1区、高級ホテル、高級店などが多く立ち並ぶ Place Vendôme(ヴァンドーム広場)周辺。ダニエル・カサノバ通り(Rue Danielle Cassanova)にある「NINA'S」。
一言で言えば、マリー・アントワネットとベルサイユの世界に敬意を表したティールームであり、ケーキなどを食べながらお茶できる“サロン・ド・テ”のようです。
店内には、1778年にフェリックス・ルコントが彫刻した大理石の胸像、王妃の手書きの手紙、王妃の靴のレプリカなど、マリー・アントワネットの歴史的な品々が展示されています。
NINA'S Tea Houseは、17世紀の1672年にピエール・ディアス(Pierre Diaz)が「“La Distillerie Frères”ラ・ディスティラリー・フレール」を設立したことに発端します。当時の手袋用にラベンダーとローズのエッセンスを蒸留した最初の香水メーカーでした。
香水とエッセンシャルオイルのスペシャリストとして、“La Distillerie Frères”ラ・ディスティラリー・フレールは、ヴェルサイユ宮廷の公式フレグランス・サプライヤーとなり、卓越した評判を得ました。ルイ14世(1638-1715)のお気に入りの香水商となり、ヴェルサイユ宮殿内の王立農園で作られる作物を使用することを許可されるのです。
彼のローズエッセンスは、後に王妃マリー・アントワネットが特に高く評価し、自ら購入を監修したそうです。
現在、マリー・アントワネット女王陛下のオリジナルの注文書や請求書は、パリのミュージアムブティック「ニーナズ・ヴァンドーム」に保存・展示されています。
1965年には紅茶専門の会社に生まれ変わり、その時に社名を「NINA’S PARIS(ニナス・パリ)」と改めました。
もともとが香水商だったので、得意な紅茶はフレーバーティー。
フランス人が好むストレートティーに合うフレーバーティーのラインナップが多いようです。
創業者の曾孫娘の名前を冠したこの工場は、王妃マリー・アントワネットのロイヤル・ローズというユニークな遺産を今も受け継いでいます。
ラ・ディスティラリー・フレール社を引き継いだNINA’S(ニナズ)のマリー・アントワネット・ティールームは、この卓越したノウハウを尊重し、特別なフレーバーティーのシリーズを作りました。
パリのヴァンドーム広場に隣接するサロン・ド・テで、NINA’S(ニナズ)のユニークな紅茶とオリジナルの美味しさを楽しめるのです!
国王の菜園『ポタジェ・デュ・ロワ』で手摘みされた果物から、毎年紅茶が作られています。
ブランドを象徴するマリー・アントワネットの紅茶は、王妃のバラへの愛を思い起こさせ、彼女がもともと好きだった香りを再現しています。セイロンティーをベースに、国王の菜園『ポタジェ・デュ・ロワ』に咲いたオールドローズの花びらとリンゴのエッセンスを使ったものです。2つの言葉で表現するならば「フルーティー」で「フローラル」。
この紅茶はブリュッセルのSuperior Taste Awardで賞を受賞しました。
王妃マリー・アントワネットは、赤身の肉や赤ワインを好んでおり、フランス料理界に革命を起こしたと言います。彼女の楽しみは、イチゴをはじめとする新鮮な赤い果実や、メレンゲやシャンティイなどのスイーツを食べることでした。
マリーアントワネットケーキは1778年に王妃マリー・アントワネットに献上した「ニナセット」というケーキのレシピをベースに作られたものです。このケーキのレシピの考案者はニナ・ディアズで、レシピはディアズ家の女性に代々引き継がれているそうです。
「ニナセット」を再現したケーキはパリのニナス本店で食べることができます。
ドライアップルを使ったパウンドケーキにローズで香り付けしたアイシングで飾り付けられています。
Nina'sは、マリー・アントワネットの遺産を独自の方法でお客様へ共有することで、すべての女性がまるで王妃マリー・アントワネットになれるようにと魔法をかけてくれるような、そんな世界観です。
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