x/d-断片
弱いひとへ 4
冷ややかに見えて冷ややかでないもの。温かみがあるようで全くないもの。それはそのままの謎でなくてはならない。かんたんな主題や物語の舞台道具にしてはいけない。
弱いひとがいて、言葉があるのだ。強いひとがいて、言葉があるのだ。言葉があって、それが氾濫しているわけではないのだ。よくよく見なければならない。
ざんねんながら、きれいごとではないと思う。われわれは天使ではないのだから。他人に対してもあらゆる非難をしながら、生きながらえているのだ。自分の中に、それらはある。巣喰っている。
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