ルーマニア・ブカレストOTP空港撮影情報
基礎情報 / Basic info
ルーマニアはヨーロッパ南東部に位置する国で、首都はブカレストです。ブカレストには空港が2つありますが、今回は大きいほうのOTP空港の撮影情報を紹介します。OTP空港には滑走路が2本ありますが、北側滑走路は2024年2月時点で工事中のため、南側の滑走路だけを使って離着陸しています。
空港南側には空軍施設があり、ルーマニア軍の他にもフランス軍やチェコ軍など、NATO関連の動きが多いです。ルーマニア空軍が昼過ぎにほぼ毎日1回ずつ訓練飛行でAn-26やAn-30などを飛ばしているようで、さらにC-27Jがほぼ毎日国内を飛び回っているので旅客機だけでなく空軍輸送機を撮影するチャンスもあります。
<最重要>ブカレスト空港外周フェンス付近で撮影する際には、ルーマニア航空当局からの撮影許可が必要です。審査には約2-3週間かかります。
<必読>撮影許可申請・撮影許可証受け取り方法
空港公式ホームページから添付ファイルをダウンロードし、必要事項を記入してメールで申し込みます。その後、審査結果がメールで送られてくるので、撮影日までにOTP空港チェックインカウンター63番の向かい側にある空港事務所のブースで撮影許可バッジ(ラミネートされ、首掛け紐がついたカード)を受け取ります。*Hotel Otopeni あたりまで離れれば申請不要です
添付ファイルは3つありますが、過去の海外渡航歴などを記入する必要があります。また、精神的疾患やアルコール依存の有無などといった項目も申請する必要があります。大人は1人ずつ申請する必要があります。一番下の添付ファイルは子供を連れて撮影するときに必要な申請書です。
なお、この申請書が必要なのは空港外周のフェンスや道路で撮影するときのみで、少し離れたホテルで撮影する分には必要ありません。
フェンス付近で撮影する手順
先述の撮影申請フォームのページにある電話番号に撮影地へ到着する前に電話をし、撮影位置を伝える。
撮影スポットへ行き、空港警備員にIDを確認してもらう。警備員より先に到着しても、警備員によるID確認が終わるまでは撮影厳禁。
撮影場所から立ち去る時にも先ほどの電話番号に連絡する。
このように、空港警備員に電話で連絡する必要があるため、必ず現地のSIMカードを買うなどしてください。なお、EUのほとんどの国ではモバイルデータや通話、SMSなどを共通して使うことができる(EU圏内であれば、例えばドイツのSIMを持っている場合ルーマニアでもドイツ国内にいるのと同じ条件で使用できる)ので、もし他のEU諸国でSIMを買っていればそれをそのままルーマニアで使用できます。ただ、リトアニアなどのように例外もあるので要注意です。
撮影環境 / Environment
撮影リスク / Risk:空港フェンス沿いは許可の下で可
撮影環境 / Enviroment:○
トラフィック / Traffic:◎
空港フェンス沿いで撮る場合、許可さえとっていれば問題なく撮れるようです。僕はHotel Otopeniから撮影していましたが、ここのフロントスタッフの中に以前ブカレスト空港のグランドハンドリングスタッフだった人がいて、とても親切にしてもらえました。お礼に政府専用機のRemove Before Flightタグを渡すととても喜んでいました。なお、空港南側に空軍の敷地があり、注意してください。イスラエルの会社の飛行機が空港にいる間は、空軍施設周辺の撮影スポットが立ち入り禁止になるので空港警備員に確認してください。
撮影環境は悪くないですが、外周フェンス沿いは脚立が必要な場所が多いです。Hotel Otopeniからなら申請も脚立もいらないのですが、滑走路運用によっては目の前を飛行機が通らないので要注意です。
トラフィックは、ルーマニアらしくTAROMの飛行機が沢山やってきます。TAROMの飛行機を一度にたくさん撮れるのはブカレストだけです。他にもWizz AirやRyanair、西欧の大手の会社が複数便運航しています。ルーマニア空軍やNATO加盟国の空軍輸送機もよくやってくるので、飽きません。ただ、1日中常に離発着があるというわけではなく、特にTAROM便は一部の時間帯に離発着が集中する傾向にあるのでフライトレーダーなどを確認すると効率よく撮れます。
撮影スポット / Spotting locations
1.Hotel Otopeni
事前に撮影許可申請などいろいろやったのですが、結局撮影許可のいらないHotel Otopeniの部屋と駐車場から撮影しました。このホテルは空港の南西に位置しており、奇数番号の部屋または駐車場から着陸機を撮影できます。空港方面は林のせいで見えないのですが、順光で撮影できます。70-200mmのレンズが1本あれば対応できます。ワイドボディ機の乗り入れは基本的にありません。
ホテル周辺にレストランはあまりありませんが、ホテル内に値段が高めでクオリティはあまり高くないレストランがあります。ただ、空港までの送迎が無料です。
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