自分のメンタルを客観視する
「心の可動域」を意識しています④
身体の可動域には「肩」「首」「肩甲骨」「股関節」「腰」など様々な場所があります。
そして可動域を広げるストレッチをするときにはその伸ばす場所を意識するように言われます。いまどこが伸びているか感じることでストレッチ効果が高まるからです。
同じように「心の可動域」を意識することは自分のメンタルを客観視することに他なりません。
いまどこが狭くなっているかを感じ取れれば早めに対処できます。
そこで私は自分のメンタルを客観視しやすいように「心の軸」を設定することを考えました。
私の場合は、
①「自分軸」(心が狭くなっていないか)
②「プレッシャー軸」(ストレスに押しつぶされていないか)
③「我慢軸」(キレていないか)
④「フレックス軸」(こだわりすぎていないか)
⑤「レジリエンス軸」(へこたれていないか)
⑥「ポジティブ軸」(切り替えられているか)
⑦「サポート軸」(ひとりでやろうとしていないか)
という7つの軸を設定しています。もちろん人によって独自の軸があると思います。
私は常にこの7つの「軸」(スペース)で可動域を感じることを意識しています。いまの自分のメンタルを客観視するときのチェックポイントとも言えます。
上記のようにいまの「心の可動域」のバランスが見える「心の可動域測定シート」も作成しました。どこかでご紹介します。
いま狭くなっている軸を広げる意識が「しなやかなメンタル」を養うことにつながり、「自分でストレスをつくらない」という予防的なメンタルマネジメントができるようになりました。
想像ですが、あの池江璃花子選手は「レジリエンス軸」と「プレッシャー軸」が広いのではないでしょうか。またスマイルシンデレラ渋野日向子選手は特に「ポジティブ軸」と「サポート軸」の可動域の広げ方がうまいように思います。
また私の経験では、この「心の可動域」の広さや狭さが試されるのはスポーツに限らず、ビジネスシーンや育児など特にストレスの多い場面です。
硬いカラダを柔らかくするには、日々のストレッチ習慣を続けることが大切です。狭くなった「心の可動域」も一朝一夕には広げられません。自分のメンタルの癖を知り、「メンタルストレッチ」で地道に矯正してゆくしかありません。
自分の「心の可動域」の「軸」を見つけ自分のメンタルを客観視することがキャパシティの広い「しなやかなメンタル」を獲得するための第一歩です。「withコロナ時代」に負けない自分の「軸」を探してください。
(ほりしん)