こころ と ことば
ことばの使い方やアクセントなど私の話し言葉を子どもの頃から「違うよ。」とか「変!」とか言われることがあった。
その度に自分が伝えたいことは伝わらないのだと扉を閉じた。
でも時々ちょっと開けては様子を見てきた。
でも閉じることの方が多かった。
その扉を開けておいて安心できる人に出会った。
うれしくて、うれしくてその人のそばにいたいと願った。
でも、その人が遠くへ行ってしまって今度は扉を閉めて鍵をかけてしまった。
ことばって?正しさって?なぜ伝わらないのか?
考えて考えて、柴田先生の本に出会った。
その本の中に私がいるように思えた。
そして気がついた。
どこかで鍵をなくしてしまっていたことを。
その鍵を見つけた。
遠くへ行ってしまった人が持っていた
柴田先生の本の中にあった。
日常的な会話の場合、結構予想が当たってしまうので、相手の意思 を
きちんと読み取れているのか、不安になってしまう場合がありまが、
…(中略)…いっそう予測は当たりやすくなります。そして、そういう
時こそ、予測が外れることが大事な意味を持ってくるのです。
柴田保之『新版 みんな言葉を持っていた』(オクムラ書店、2018)
もう鍵はいらない。
この鍵を持って今度は私が誰かの扉を開けに行こう!