言語判定法を使って美術家が書いた日本美術史2
二つの美術史・美術史Aと美術史B
日本の美術の根底には《原始》がある。このことを踏まえて、日本の文化は文明ではなくて、《準-文明》であるという人もいる。(かおりおおみFacebookのノート)
私見を申し上げれば、私は、何処の国も、実は文明ではなくて、《準-文明》であると思っている。それは人間というものが、その根底には、骨であろうと血であろうと自然であって、それ故に《文明》と《自然》の混血として人間は生きているのである。難しい学問用語で言うと、【自然-内-存在】と、【文明-内-存在】という、二側面が人間にはある。この《文明》と《自然》と人間の二重性ゆえに、日本の文学賞は、直木賞と、芥川賞の二本立てになっている。
文学はこうして二本立ての構造を露わにしているが、美術は、このように明確には構造化ができていない。構造化ができていないのは日本だけではなくて、実はヨーロッパもできていないし、アメリカもできていない。その事が、実は美術というものを《芸術》として神秘化する助けになっているのだが、それはともかくとして、日本美術史を、私の様な絵描きの視点で見ると、美術Aと、美術Bの日本に分けて整理した方が、謎を解くのに便利であると思えるのである。
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2. すみません、最初の記事ですが、アップしてから、マガジンの設定でトラブって、記事を消してしまいました。そこで再度書いたのですが、内容が加筆されて膨らみました。ですので、買ってくださった、狩野さん、記事を再度読んでくださるようにお願いします。