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64歳、ベンチプレス100キロ、5挙上5セットに挑む。それは朽ちゆく肉体へのレクイエムか。
7月4日で64歳になった。
翌日、ベンチプレスのウエイトを70キロに増やしてみると、5回の挙上5セットが出来た。
筋トレを始めたのが2015年、タイでのセミリタイア生活を始めてからだ。
タイのコンドミニアムは、ジムとプールが標準装備なので運動する環境は整っている。試行錯誤しながら、独学で運動を続けてきた。
そして10年で自らの体重である65キロをやっと超える事が出来たことになる。
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私が筋トレを始めた理由は、とてもシンプルだ。
「よりよく死ぬ為に、健康な身体を維持する。」
これに尽きる。要は、病院のお世話にならず、死の床にあって眠るように死んでいきたい、ということだ。
その為に始めた筋トレなので、外見の見栄えを良くするとか、筋力が強くなるとか、そういった目的意識を持たずに続けてきた。
良く言えば、自分のペースで、無理のないようにやった来たのだが、それは同時に漫然とやってきた、とも言えなくもない。
漫然とやっていると飽きることもままある。
そんな時は、ディップスをやってみたり、マシントレーニングに集中して取り組んだりもした。
しかし、マシントレーニングは体幹を鍛える感覚が少ない為に物足りなさがあり、ディップスは老体には故障のリスクが付きまとう。その為、全力を挙げて取り組む、という意識にはなかなかなれない。
そんな折、素人でも100キロを挙げることが無理なく出来る、という内容のYouTubeをたまたま見て考えが変わった。
私も100キロを目指してみたくなったのだ。
「より良く死ぬ」為に、100キロを挙上する必要はない。
だが、死を前にして、自らの肉体が衰え、朽ち果てて行くのを目の当たりにする時、「自らの身体を一定のレベルに引き上げる事に成功した」との安寧は得られるように思える。
バーベルのウエイトをそれまでの65キロから70キロに増やしてみると、漠然とではあるがまだ少し余裕があるので、年内には80キロに増やせそうに思える。
目安として、来年の65歳の誕生日までに90キロ、年末までには100キロを目指したい。
ベンチプレス100キロ、5挙上5セットを成し遂げる、そのとき私は安らかな死を迎える準備が出来ることだろう。