ビール1杯の価値を高める。その努力をする。今一度ビアパブの価値を考える。
値段=説得力。
『値下げを極力しない』『そのビールの価値を高めていく事をする』
ここ1年常に頭のどこかにずーっとある。特にクラフトビール等、まだまだにっちな世界のものを扱う時に大事な事だと思っています。
僕のビアパブでは1杯247mlのビールを760円税込でお客様に飲んでいただいてます。おかげさまでご好評頂いてます。
一般的な居酒屋さんの中ジョッキとは違う価格帯。
ビール好きな常連さんが多いですが、中には普段から大手のビールを飲む人や、SNS経由ではじめてクラフトビールを飲みに来てくれるいわゆるご新規様もいらっしゃいます。
普段お家で飲まれてる缶ビールと比べると軽く倍以上の1杯760円。
じゃあなぜそこにお金を使ってもらえるのか?
そこはお客様それぞれの理由があると思います。その答えを探して見つけるよりも、先にやる事がある。
それが
1杯の価値を高めていく事。その努力をする。
僕の個人的な意見
•ブルワリーは美味しいビールを作るのが仕事
•ビアパブはその美味しさを飲み手に伝えていくのが仕事
僕の仕事はその1杯の魅力を飲み手に伝えること。
この仕事がうまくできると、1杯760円のビールを飲みにお客様が来ていただけると考えています。
話題のビールは何もせずとも売れていきます。でもそれではだめなんです。
ただ仕入れて、売れていくのを眺めるのではなく、そのビールの魅力を伝える。一言でも良い。
目の前の人がそのビールを飲む時に、美味しくなるような言葉を添える。
それが僕の仕事。
カウンターでの会話ではもちろん。
そのお客様がどんなビールが好みなのか?
むしろ普段ビールは飲むのか?
クラフトビールは飲むのか?
その人の身につけてるものやファッション、雰囲気。
それらを感じとってお客様にあったビールを選ぶ。
選んだビールの説明をする時は、なるべく分かりやすく、専門用語を使わずに。想いをこめてお客様にビールの魅力を伝える。
その説明に最大の想いを込める
それが1杯の価値を高める事に繋がる
仕入れ原価が高いから、材料費が高いから、人件費率が高いから、値段が高いビールという話しではダメだと思うんです。
造り手の想いを、ビールの魅力を伝える僕が居るからこの値段なんです。
最近はコロナもあり、このカウンターでの会話が無くなり、それまでやっていた仕事をSNS上へと場所を移しました。
これは物凄くポジティブな事として捉えています。
カウンターの1体1→1対Nへと変わりました。しかも営業時間外でも店のSNSにお客様はアクセスできるので、何時でも飲み手に伝えていく事ができる。
その1つの形がこちら。
伊勢角屋ペールエールというビールの紹介動画です。
インスタグラムのIGTVやYouTubeへ投稿しました。
僕やオーナーのインタビューを交えながら制作しました。
投稿以降のこのビールの売り上げは上り調子。動向をチェックしながら反響を纏めたnoteも作成予定です。
ただ注意しなければいけないのは
やる事の本質はカウンターでやっていた事と一緒。
1つの投稿に想いを込める。ビールの魅力を伝えていく。
それを繰り返すと
フォロワーが増える。
その投稿を見てご来店に繋がる。
結果そのビールや店のファンが増えていく。
それが1杯の価値を高めていくという事。
コロナ禍でのやり方。
1杯760円の説得力。
その為の努力。
その努力で得たお客様との信頼関係が売り上げに繋がり。ゆくゆくは取引先のブルワリーの売り上げにも繋がる。
それがビアパブの価値になる。
そういうビアパブが増えると
ビール1杯の価値は上がっていくと思うんです。