もう一つ、鈍くも深く追い詰める傷
非常に言いにくい部分の二つの過去の傷。
どうして初めに晒して行くつもりなのかと言うと、近い身内に告白した時に信じてくれな買ったからだ。まさかうちの中でそんな事が本当にあったなんて…と驚くでしょうし、知りたくなかったでしょうね。
私は働きたくないからってわざと病気になった訳じゃないが逆に責められるような時がある。
それから一番に、「心に傷を負っても仕方なかったんだよ」と、自分にも言ってあげたいから。
逆に言えば、母親の包丁より先だったな。兄と性的なトラブルがありました。小学校低学年です。私も寂しくて兄が居間にいた時、寝たふりをして構って欲しい感じを出していたと思います。子供だけど、何か優しくしてくれるのでは?と勘違いしていました。スキンシップかハグか来ないかなって。
目を閉じていましたが急に兄が乗ってきて、股間に痛みが来ました。声は出せませんが痛いので抵抗して払いのけ大事には至りませんでした。変なこと期待しなきゃ良かったよ、でも私が悪かったと思いました。
その後すぐか、何ヶ月か経ってからか記憶が定かではありませんが、部屋に夜な夜な「誰か」が入って来るようになりました。自分の部屋を持てたのが確か小二か小三かなぁと思いますが…。
最初は多分寝ている隙に来たのでしょう。懐中電灯を持ってはいました。そーっと下半身の方から布団に侵入し、股間を覗いているよう…。
とにかく家族の誰かとはわかるが、わかっても困ってしまう。私はずっと兄だと思いながらも私が悪いからだとか、声をあげても気まずいとか、親にも言いづらいと言う理由からずっと寝たふりをしました。
また今日も誰かがやってくるのか、また怖いし恥ずかしいし気まずいし、部屋から出て行くまで落ち着いて眠れる訳もないし。誰一人として周囲に相談出来ずに毎日の嫌な夜のことで暗い気分のまま日々を過ごしていたはず。
この事は恋人が出来る年になってから更に自分の心に負荷をかけていきます。言える訳ないじゃない。恋人とはいつも結婚するかもって思っていたんだから。
前回の記事にも書きましたが、家族や近しい人からの虐待などや性被害、本当に被害を受けた者にしかわからぬ、人生全体におこる生きづらさ。
いま、たくさんワイドショーなどの話題に上がりますが、見るたびにまた辛くなります。
当事者の気持ち、身に染みてしまい、浮かび上がる悲しさがあります。
どうか、どうか、この様な被害者が出ない世界になってください…