【リレー台本】夏休みの宿題(2)

スパンキープロダクションの芸人による『リレー台本』という企画をやってます。
内容は「スパンキーの芸人数人でリレー形式に台本を書き足していってひとつのネタを完成させる」というものです。
今回の参加者は全6人で、全員を2周(12ターン)で完成となります。

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今回で2ターン目です。では、続きをどうぞ。

【コンビの設定】
A→ボケ(二十代半ば、中肉中背、見た目の特徴無し)
B→ツッコミ(二十代半ば、中肉中背、見た目の特徴無し)


【漫才:夏休みの宿題(2)】


A「自由工作みたいなのあったでしょ」

B「ありましたね、そういうの」

A「毎年頑張って作るんですけど、なんか上手くいかないんですよね」

B「まぁ手先の器用さとかもあるからね」

A「(演技)先生!僕の作品を見てください!」

B「おっ、何を作ったんだろ」

A「(演技)透明の箱の中に人形を入れて、現代社会に漂う閉塞感とそこから逃れられない絶望を表現しました!」

B「テーマが重いよ!工作になってないし!」

A「(演技)さらに箱の隙間から赤い絵の具を垂らす事により……」

B「もう聞きたくないよ!」

A「これが2年生の時なんですけど」

B「小2が手を出していいテーマじゃないだろ。もっと子供らしいものは作らなかったの?」

A「3年生の時は貯金箱を作りましたよ」

B「いいじゃないですか貯金箱」

A「(演技)先生!僕の貯金箱を見てください!このレールの上に小銭を乗せると、小銭がレールを滑って行って箱の中に落ちる仕掛けになってます!」

B「なるほど、ちょっと工夫を凝らした貯金箱なんですね」

A「(演技)これは決められたレールの上を必死に走らされた労働者が報われることなく転落して行く社会の構図を表現していまして……」

B「余計な解釈つけなくていいんだよ!」

A「今のが3年生、で、次はいよいよお待ちかね、4年生です」

B「別にいいよ誰も待ってないから」

A「(演技)先生!鼻クソほじり棒を作ってきました!」

B「一年で偏差値下がり過ぎだろ。」

A「まぁこのほじり棒は今でも愛用してるんですけどね」

B「ボールペンでも突っ込んどけよもう」

A「でね、僕けっこう田舎の方出身でして、田舎ならではの変わった宿題もあったんですよね」

B「変わった宿題?」

※次はクリスピーチーズ市川君です。
https://note.com/crispyichikawa


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