#コンセプト会のワーク 「飼い主」のための会
去る9月7日にはあきやさんの講演会が開催されたが、私は1週間ほど経ってからアーカイブで視聴した。
お話の内容はリアリティとエネルギーに溢れていた。視聴した後に感じた気分は、「スーパーで新鮮な食材をどっさり買って帰ってきたときの気分」に似ていた。魅力的で美味しそうな食材が冷蔵庫にぎっしり詰まっていて、買い出しは終えてるんだけど、これから下拵えとか調理とかしなくちゃいけなくて、そこまでするのが本来の目的、みたいな。あきやさんの講演会には、そんな不思議な仕掛けがある。お話の中で紹介されるワーク(食材)を実際に行う(調理する)までが本来の目的であるというような。
自分が主催するとしたら、どんなコンセプトの会をするのか、アイディアはすぐに思いついた。というか、もともと、「こんなことできたらいいな〜」と思ってたことだ。あきやさんは、「誰も呼ばなくてもいい」「やらなくてもいい」とおっしゃっていた。だから、妄想のコンセプト会について、あーでもない、こーでもないと書いてみたい。
書きずらい理由は一つ、それは、トピックがセンシティブすぎると思うからだ。
今回、totonoさんが開催した「ガールズ大規模オフ会」に参加させていただいた。私は普段リアルタイムでのオンラインコミュニケーションをしていないので、オフ会のような集まりに行くのは初めてだった。noteの投稿数もそこまで多くないので、ほぼどなたとも初対面ということになる。なにかしら自己紹介としてお伝えできるものを用意したいなと思って、「自己紹介シート」を作った。そして、そこに、前々から誰かと話してみたいと思っていた、自分の中に飼っている「希死念慮」の存在についても書いてみたのだ。
重々しすぎるし、相手にずん、と圧を与えたいわけでもない。配慮して欲しいわけでもない。話を聞いて欲しいわけでもない。ただ、ずーっと前から「希死念慮」が自分の中に居場所を作っていて、生息していて、それで、私は私として普通に過ごしてきた。そして、そんな「希死念慮」を飼っている人たちは他にもいて、その人たちもその人たちなりの日常を、その人として普通に過ごしているだろうなあと想像することがあって、そんな人たちと、「どんなふうに過ごしてる?どんなふうに飼ってる?」みたいな話ができたらいいなあと時々思ってた。
もし私がそんな「飼い主のための会」をするとしたら。具体的なことは、割とすぐに思いついた。
会場は、落ち着きのある、自然の中にある建物がいい。古くても新しくてもいいけど、落ち着いた清々しい空気が流れてる場所。無理しなくてもたどり着ける場所がいいと思う。駅から近いとか、道順がわかりやすいとか。
それでいうなら、無理しなくても過ごしやすい季節に開催したい。私は秋が好きなので、秋でもいいな。春は、前向きすぎるからちょっと苦手。その点、秋は立ち止まれる余裕がある気がする。虫の音とか、立ち止まって耳をすますことで感じられるのが秋という季節な気がする。温かいものを楽しめるのも秋。
時間帯は、朝か日中。会が終わったあとに家に帰るだけ、じゃなくてまだ明るいほうがいい。
参加人数は、せいぜい5-6人くらいまでかな。10人じゃ多すぎる。話を聞くのって時間が必要だから、時間に余白を感じられるくらいの参加人数がいい。
それで、肝心な何をするのかってところだけど、まあ、それぞれの人たちが話したいことを話してもらうとして、、、トピックとしてはこんなことが思いつくかな。
心の中に飼ってる「希死念慮」ちゃんの紹介、性格とか、どんなときに活動的になるとか、どんなときにおとなしいかとか
飼い主として感じてることとか、気づいたこととか、苦労してることとか、工夫していることとか、困ってることとか
普段何をするのが好きとか、落ち着くとか、たわいもない話とか
話すだけだとそれにフォーカスしすぎちゃうかもしれない。作業とかしながら話すのはどうだろう?手を動かしてると気が紛れるし。ハギレで何か縫いながらとか、、、そういえば、捨てられないハギレ、段ボールに一箱分しまってあったな、、、使いどきか?でも縫い物は苦手な人もいるだろうし、、、シリアスな話と組み合わせるには難易度高いかな。じゃあ、野菜を刻むのはどうだろう?スープのブロスだけ用意しといて、刻みたい人には刻んでもらって、煮込むみたいにするとか、、、会の最後にみんなでスープを飲んで締める、かな。
集って、話を聞き合って、温かい飲み物だかなんだか飲んで、会場を離れたら、そのときのことをあっさりと忘れてしまえるような感じがいい。なんか気分軽いけど、なんかしてたっけ?みたいな。
あきやさんの講演会で配られたコンセプト探しのヒント表から挙げてみると、自分の動詞は、「紹介する」「助ける」「見つめる」「受け止める」あたりかなと思う。自分や大切な人たちになって欲しい気持ちは、「自由になる」「解決する」「安心させる」「確信を持たせる」かな。
自分が参加者だったら、どんな会だったら行きたくなるだろう?
社会的な属性とかはわかりやすいけど、そういう自己紹介とかは最低限にしたい。話しても大丈夫かな?安全かな?ということは最初の最初の時点で確かめておきたい。「飼っている」この状態についてフォーカスして、話せたらいいなと思っている。それで、他の人がどのように飼い慣らしているか(あるいは飼い慣らせていないか)とか聞いてみたい。基本的に、私の経験してきたことは、私固有の経験であって、他人に共感してもらう必要はないと思ってる。だから、希死念慮を飼うきっかけになった出来事については、話したくない。それぞれに、他人には理解し得ない経験を抱えていて、それをひっくるめて現在の自己が存在していると思ってる。
つらつらと書いていたら、だんだん、「でも、そんな会、参加したい人いるのかな?」って気分になってきた。そしたら、脳内であきやさんの喝が飛んできた。「需要がなくてもやるんだよっっ」。それなので、なんとか記事を書いて公開しました。
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