【完結】『あなたの心にダイレクト向かい飛車』制作秘話⑩夢が叶う瞬間に
こんにちは、hikky(のぞみんP)です。
このシリーズの完結回です。
タイトル写真はとある会合にのぞみんがアーティストとしてお呼び頂いて、私がマネージャーとしてくっついていった時のものです。
衆議院議員さんやら、あちこちの市長さんやら、貫禄のある社長さんやらがいっぱい。
「こんな所で歌うのかよ…」と思いましたが『あなたの心にダイレクト向かい飛車』は受け入れられ、会合終了後の物販ではCDが飛ぶように売れました。まじか…
会合に参加していた、大食いタレントのアンジェラ佐藤さんにも買って頂きました。
私はこの2月に勤めていた会社を退職し、コールセンターで派遣社員として働きながら、時間に余裕を作って、作曲活動に励んでいます。
今の私を1年前の私が見ていたとしたら『なにやってんの??笑 でもお前らしいよ!笑』と言ってくれるような気がしています。
どうして今の私があるのか。
①から一貫しているテーマです。
続きをご覧ください。
【2019年 某日】
将棋大会前夜祭での『あなたの心にダイレクト向かい飛車』の披露は、大盛況の大成功で幕を下ろしました。
本当に作って良かった。
ある種の燃え尽きのように力が抜けている時。
のぞみん「Pちゃんが、hikkyさんに曲を書いて欲しい、って言うのですが…」
私「まじか。…それはスゴく嬉しい。ただできるかはわからないから、まず話をしてみたい」
その数日後、面談をしました。
Pに対しては破天荒なイメージを持っていたのですが、むちゃくちゃ礼儀正しくてビックリしました。
私「どうしてオリジナル曲が欲しいの?」
P「私、Zeppに立つのが夢なんです。」
私「…!!!」
衝撃でした。
Zeppに立つことが彼女の夢であることは会う前から知っていました。
のぞみんに近しいアイドルの情報収集は6月くらいからTwitterでしていたからです。
それでも、初対面も同然の相手に、第一声で、簡潔に、堂々と、夢をキッパリと語れることが本当にスゴイと思いました。
(おれはこんなに堂々と人に夢を語ることが出来るかな。出来ないな。)
P「夢を叶えるために新しくグループを作りました。Zeppに立つにはオリジナル曲が必要なんです。お願いします!」
私「…期待に応えられるように、全力を尽くすよ」
出来るか出来ないかじゃない、やるんだ。
絶対に良い曲を作ろう。
彼女のかけがえのない大事な夢を叶えるための曲を作るのに、私を選んでくれたことが本当に嬉しかった。
とは言っても、どんな曲を作ればいいんだろう?
『あなたの心にダイレクト向かい飛車』は本当にたまたま出来ただけの曲だし(このシリーズの①②を参照ください)、Pに満足してもらえるような曲が出来るだろうか…。
Pからのオーダーは「私達らしくて、見ていてくれる人たちと盛り上がれる曲」。
それだけです。
「ただ盛り上がって騒ぐだけの中身のない曲なら、たぶんすぐできる。でも、なんか違うような気がするな。」
自分が彼女たちの夢が叶う瞬間に聴きたいと思うような曲。
オーダーとは少しズレているかもしれないけど、「『夢』をテーマにした曲を作ろう」と思いました。
「もう30過ぎたけど、とんでもなく大変なこともあったけど、なんやかんやおれ、いま幸せだな…」
その瞬間に歌詞が浮かびました。
大人になってきちゃいるけど 悩みは尽きなくて
ツラくて泣きそうな時はいつも 元気を分けてくれたね
ふと見上げた星のように 輝いていれてるかな?
夢を語る事が怖くなったのは いつからだろう?
若くたって、オッサンだって、人生ってやつは本当に恨めしいぐらい、描いた通りにはいかない。
それでも夢を持って生きること、その瞬間を信じて生きる毎日は楽しい。
そんな思いをこの曲にぶつけました。
自分に書ける最高の曲が出来ました。
この曲を彼女たちがどう料理してくれるのか…
5月か6月、お披露目される予定のようです。
むちゃくちゃ楽しみです。
私は、このシリーズの始まりの頃から、本業の仕事の方が上手くいかなくなってきて、悩み始めていました。
そんな状態だったので、今では考えられないような罠にもハマってしまったんだと思います。
会社を辞める決意を固め「自分には何ができるかな」「自分が本当にやりたいことは何かな」を考えた結果、作曲家に転身しました。
むちゃくちゃ胡散臭いですね。笑
ありがたいことに会社を辞めることを決めて1か月も経たないうちに、別々の何人かの方から曲の依頼を頂きました。
できるかな… 鋭意制作中です。笑
『あなたの心にダイレクト向かい飛車』ほどに、自信を持てる曲なんて作れないと思っていました。(②を参照)
でも出来たんです。
本当に色んなことがあった。
将棋を通して出会った仲間がいて、のぞみんがいて、Zがいて、他にもたくさんの人に出会えた。
たくさんの人に助けてもらった。
すべての出会いのおかげで、今は毎日が楽しくて仕方がない。
二度とZには会いたくないけど。笑
今なら夢を堂々と語れる。
大学を卒業して、信用金庫に勤め、生命保険会社に勤め、いつでも動機を聞かれたときに口にしてきた自分の軸。
1人でも多くの人に「この人と出会えて良かった」と思ってもらえるような人になりたい。
それが私の夢です。
最終回、お読み頂き、本当にありがとうございます!!
明日から何書こうかな。
今日は素敵なアーティストの方との、曲作りの打ち合わせがあります。
明日のことは明日考えよう。笑
行ってきます!