乾燥肌との停戦記録
乾燥肌と30年生きている女です、こんにちは。
各種ざまざまな皮膚炎、皮膚の病と戦ってとりあえず今こんな感じで停戦まで持っていけているよライフハックをまとめました。
・もともとの肌コンディション
幼少期は確実にアトピー性皮膚炎という診断でした。
肘の内側がじゅくじゅくしていた記憶がめちゃくちゃあります。
それがいつ治った?のかがよく分からないんですが、中高生の頃にシームレスに皮脂欠乏症・皮脂欠乏性湿疹と呼ばれるものに変化していったのではないかと思われます。
ただ、痒い!痛い!眠れない!という症状は物心ついた時から大人になった今でも変わらずよくあるので、私の中では何の病名でもなんでもいいよ……という気持ち。
アトピーは大人になると改善される人も多いそうですが症状が続く人もいて、大人のアトピーについては詳しくないので、専門の情報サイトなどをご参照ください。
皮脂が欠乏すると何が良くないのか、という話ですが。
皮脂ってなんか悪そうなイメージが巷ではあるみたいですが、足りなければ足りないで困るんです。
ワセリンって見たことあるでしょうか。
私の中では理科の実験で使用するイメージ。
植物の葉の表面にワセリンを塗ると水分が出ていかなくなります。
これを利用して葉の蒸散作用を調べたりするんですけど……まあそれはおいておいて。
つまり水分が出ていくのをワセリンには防ぐ機能があります。
これと同じ働きをするのが皮脂なのですね。
皮脂が肌の表面に(適切な量)あることで、水分が出ていくことを防いでくれる。
それが足りないということは……勝手に水分が失われていく、乾燥につながる、ということになります。
そして水分が失われると、色々な物質から身体を守る肌のバリア機能が低下します。
アレルギーの原因物質やら細菌ウイルスやら様々な刺激物が入ってくるようになり、痒み、赤み、湿疹等の症状につながる……というわけです。
また、乾燥していると痒みをより感じやすくなるというさらに良くないことも。
つまり……私の肌は何も対策しないでいると
常に皮脂が足りない
↓
勝手に水分が出ていく
↓
水分が出ていくと肌のバリア機能が低下する
↓
刺激物質入り放題・痒みを感じやすくなる
↓
痒い!!!!
というような感じ
・湿疹が出た時
とりあえず皮膚科に行って薬を処方してもらってください。
一回痒み等が出たらもうステロイド塗って治す他ありません。
躊躇せずにちゃっちゃと行くこと。
インターネット上でも世の中でもステロイドは副作用が~とかステロイドを止めよう~とかアンチステロイドマンが溢れているんですが、私はアンチステロイドのアンチやってます。
奴らは百害あって一利なし。
マジな話をすると、ステロイドを内服(飲む)場合はちょっと考えないといけないですが、外用薬として肌に塗って大きな副作用が出ることはごく稀です。
私30年間愛用してますけど元気ですもん。
ステロイドは最近は弱いものなら薬局でも買えます。
ただ、肌の部位や症状によって適切な強さというのがあるので皮膚科にまず行くのがベスト。
加えて、アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン薬の内服薬が処方されることもあります。
花粉症とかで処方されてる人も多いんじゃないですかね。
痒い!→ステロイド塗る→治った!
でもまた水分が蒸発して、痒みが……
ってなると、痒みのループから抜け出せません。
だから必要なのが
保湿!!!
ということになります。
水分を補うということですね。
・身体に塗ってるもの
ヘパリン類似物質クリーム
これを塗り始めてから抜群にQOLが上がりました。
乾燥肌の救世主、ジーザス、アーメン。
ヘパリン類似物質には水分子を引き寄せて保持する働きがあります。
勝手に水分を失う私の残念な肌の機能を補ってくれるわけです。
さらに炎症を抑えたり血行を促進したりする働きもあるとかなんとか(血行促進は使っててよく分からん)。
私は、医薬品として病院で処方されたものを使用していますが同じヘパリン類似物質が入った薬は薬局でも買えます。
ただ薬局の方が割高なのと、これまた症状や部位などによってクリーム・ローションなど使い分けがあるので最初はまず病院行った方がいいです。
主に皮脂分泌のより少ない、おしり、太もも、ふくらはぎに塗ってます。
というか塗らないと死んでしまう……けど、症状が良くなるとうっかり忘れる。
さっき話題に出したワセリンも乾燥対策でよく使用されます。
ただ、ワセリンは蒸発することを防ぐのであってもうすでに失われた水分を補ってくれるわけではないんですね。
なので水分を補うヘパリン類似物質も必須なのです。
・顔に塗ってるもの
ヘパリン類似物質は顔にも塗れます。
なので塗ってる時もあるけど、基礎化粧品でカバーできる時は化粧品で対応しています。
あと、湿疹ができたらもうそれはステロイドです。
というかロコイド塗ります。
ステロイドの中でも弱い・効果がマイルドなので顔にも塗れます。
で、化粧品なに使ってるの~
↓
キュレル!!!!!
これに限る。
化粧水と乳液をライン使いしてます。
これまた水分を保持するセラミドが配合されているのでとても助かる。
皮膚科でもキュレルの洗顔料だかなんだかを試供品でもらったことありますね。
そして、エタノールや香料が入っていないことも重要。
エタノール要はアルコールなんですけど、入っているとサッパリして気持ちが良いので多くの化粧水に入っているんですが……
残念ながら、肌がトラブルを抱えている時に塗るとね…………とても染みる。
めちゃくちゃ痛い。
むかーし、傷口を容赦なく消毒液でバシャバシャと洗っていたかと思いますがあれです、あれ。
ちなみに、現代医学だと傷口に無闇矢鱈に消毒液かけない方がいいらしいですね。
ということでアルコールや香料が無いと刺激が少なくて助かります。
~その他気をつけてること~
・美容液
乾燥はとりあえず痒い痛い見た目として悪いで何とかしなきゃと日々戦っていますが。
実は頬~鼻の毛穴開きもこれはこれで気にしています。
でもねえ、、、皮脂が足りない!出さなきゃ!毛穴開けるぞ!……出ません!
のループにはまってるんだよねたぶん……
もう諦めてくれよ、無理なものは無理なんだって。
あぶらとり紙って何に使うんだろうね?って常々思っている。
というわけで、一応ビタミンC美容液も使ってはいます。
あらゆる肌の悩みに効果ありと言われるビタミンCですね。
ただ効果が出ているのかはさっぱりよく分かりません。
あと、要はあれ柑橘の果汁と似たようなものなのでこれまた染みる。
なので肌荒れが激しい時はおやすみです。
比較的安定している頬~鼻より下には塗れるけど。
目から上は様子見てます。
目の周りって肌が薄いから荒れやすいんですってね。
でも額は比較的、皮脂分泌が多く……というのを見かけた時は嘘やろ…………って思った。
常にパリパリになってて、ロコイド+ヘパリンの出張常連なんですけど。
・洗顔料、ボディーソープ
泡で出るやつ、かつ、なるべく刺激少なめのやつ必須。
とにかくゴシゴシ洗い不可、泡で撫でるだけ。
あと、ボディーソープは2日に1回、洗顔料は1日1回が使用回数MAXです。※私の場合!!
洗わないってことでなく、水で洗い流す。
石鹸って汚れと一緒に皮脂も流していくのでな……ただでさえ私の少ない皮脂が去っていってしまう……。
水で流すだけでもそれなりに汚れは落ちるので無理しない。
もちろん、皮膚疾患を治すのに清潔って大切なんですけどね。
自分の調子と様子を見ましょう。
たまに、皮膚炎の原因が、洗い足りないからだ!と思い込んで、洗浄力強いものでゴシゴシ洗ってる人見かけるんですけどやめてあげて。
見かけたら止めて。頼む。
洗った後にすぐ保湿剤塗るのも大切だよ!
・刺激の少ない布
幼少期はマジでタイツが無理だったなあ。
あとセーターとかもチクチクしてしんどかった。
最近は技術が発達して滑らかな肌触りの良い布製品が増えてマジで嬉しいです。
柔らかい質感のタオルや部屋着を用意すると快適に過ごせます。
・部屋の湿度を上げる
10月~4月くらいまでが個人的痒みシーズンなんですけど。
痒みシーズンの方が痒くないシーズンより長いのかよっていうツッコミは……悲しいからやめてくれ、うん。
単純に加湿器使うのも大切ですね。
当たり前ですが空気が乾燥していればどんどん水分蒸発するので。
でも、正直、外にいる時間の方が長いからなんとも言えないんだけど。
・熱いお湯に浸かるのを止める……べきです
温めると一般に痒みは増すそうです。
あと長風呂はやはり皮脂を流してしまうそうです。
でもさあ……寒い季節に湯船に浸からないのは無理あると思うんだよね…………
中高生の頃、いつも湯船に浸かるか寒い思いするかで天秤をかけて、だいたい湯船に浸かってそのあと痒くて転げ回っていた。
お風呂に暖房とかついていれば良かったんだがな。
・市販の肌に塗るものは使用しない
とっても良い香りの、ボディークリーム、ハンドクリームとかもらうとテンション上がるよね!!!
でも使えないんだよな……ってなる。
私の場合は別に使ったからといってすぐ酷く荒れるわけではないんだが、別に何も症状が改善されない。
あの手のものってワセリンタイプというか、水分蒸発を防ぐ方が多いんですよね。
なので、ステロイドやらヘパリン類似物質やらセラミドやらを優先して塗るしかない→塗るところが身体の中に残ってない……ということになる。
あと香料とかが気になるし。
でも良い匂いなんだよー!誰か肌に塗らない楽しみ方教えてくれー!
だいたいこんな感じで、何もしないと水分が勝手に失われる肌と停戦くらいにもっていっています。
まあ、本当は他にも気をつけた方がいいことあるんですが……
幼少期アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎・小児喘息フルコンボだった人間が刺激のかたまりみたいな毛の長いペットを飼ってる場合じゃないぞ、とかね。
でも猫は可愛いのでいいんです。
これを書いている今も愛猫が私の横でごろごろしています、良き。
これまたオイリー肌だと全然違うスキンケアしてるんだろうなあと思うと不思議です。
みなさんの肌が健康でありますように。