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カエルの鳴き声と父親のこと

このポストが昨日、ちょっとバズった。わたしもこれをみて本当に泣いてしまった。 私はこの方とは逆で父を7年近く一人で介護して看取ったので、この方の気持ちとはちょっと違ったものになるのだが、「カエルの声がすごい」と言うワードでおもいだしてしまったのだ。 15年くらい前、メンタルを病んで仕事をやめ田舎で一人暮らししていたとき、いつも父からスカイプがかかってきた。心配してのことだ。 そして最後にいつも「いつでも帰ってこいよ、明日とかこっち(東京)これないのか?」といってくれた。 1

    • 立石にすむということと交通

      葛飾区立石というところに住んでいる この街、メディアなどにもよく取り上げられ、M1チャンピオンの漫才でもボケで使われるほどメジャーな街になった 飲み屋が多い街で有名でせんべろの街などと呼ばれる、 ところで私は酒を一滴も飲まない。それ故立石にすむメリットはさほどないのだが、それでもこの街の良いところはいくつもある まず物価が安い。23区内の駅そば賃貸料金のランキングでは立石の隣の四ツ木(歩いて5分ほどのまち)が最低だそうだが、業務スーパー、OK、ビッグAがあり何でも安くかえる

      • ユートピアと健康ランドについて

        ユートピアについてよく考えることがある。 10代のときにトマス・モアのユートピアを読んで以来、ユートピア/ディストピアに関する物語をよく読むようになった ユートピアというのは政府や上位者の統制によって人民がそのルールに従って生きることにより最大公約数的幸福を得る、という国家なり地域の仕組みのことを言う 似たような言葉で桃源郷とかシャングリラ(理想郷)といった言葉があるがそれは統制や社会の仕組みとは関係なく単に自由に暮らし、悪いこともおきない、いうなれば浄土、天国のような場所の

        • 僕が苦しんだ便秘を間違いなく治す方法

          30歳ころからひどい便秘に悩まされた、10代の頃はどちらかというと下痢に悩まされたので真逆の症状だがどちらも大腸に問題があるという点では同じだろう。 そのころは4日間便通がなく4日目に浣腸を使って出すということを繰り返していた。 これは異常だということで 30代なかばで一度大腸内視鏡を受けた そのとき大腸の写真を見ながら医師は「きれいだ、ポリープもないし何の問題もない。ただ大腸の長さが平均より結構長いので今後何らかの病気になる確率は普通よりは多少高いかもしれない」 といわれた

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          藤井王将-羽生九段の王将戦の将棋史における意義

          今回のシリーズが将棋史上究極のタイトル戦であるとおもう理由 将棋の大名人の系譜は 木村-大山-中原-羽生 となり 大体20-25年ごとにとんでもない大名人が生まれてきた ところが羽生世代が強すぎたためか次の渡辺世代が渡辺一人しかそれに対抗できず、次の豊島・広瀬の世代もここ数年で羽生世代の衰えとともにやっとここ数年でタイトルを取るようになったという状況だった そこに現れたのが羽生以来30年以上ぶりのチートキャラ藤井で、しかも過去のどの大名人よりも強いと感じさせるとんでも

          藤井王将-羽生九段の王将戦の将棋史における意義

          母の若い頃の恋愛に関する不思議な話

           先年亡くなった私の母が死ぬ1-2年前に私に話してくれた不思議な話。  母は昭和7年生まれ、東京都葛飾区の中規模のおもちゃ制作会社の家に生まれ、戦後、日本ドレスメーカーで洋裁を習得し卒業後はドレメで教官助手をつとめていた。  ところが私の祖父、母の父にドレメに勤めているのがバレてすぐに辞めさせられた。当時は娘が自分の目の届かないところで働くのなどとんでもないという価値観があった。  そのような先取の気質がある母はドレメをやめたあと鐘ヶ淵の自動車学校で免許を取ることにした。免

          母の若い頃の恋愛に関する不思議な話

          大河ドラマ「鎌倉殿の13人」における名前の呼称について

          今回の大河ドラマは伊東「の」祐親、北条「の」宗時のように名字と名前の間に「の」がはいる。これ歴史クラスタの常識的には「氏」と「諱」のあいだには「の」がはいるが名字と諱の間にははいらないということになっている つまり源「の」頼朝とか豊臣「の」秀吉という具合だ ところが平安末期ころの家の名前と仮名の間には「の」がはいったようなのだつまり「北条の四郎」というぐあいである これはとうじまだ武士の名字というものが家の名前と認識されていたかどうかわからない、つまり「北条の四郎」は「北条

          大河ドラマ「鎌倉殿の13人」における名前の呼称について

          睡眠と学習の真実-或る寮の有る学校で

          以前、寮のある進学校に勤務して寮監をしていたことがある。夜11時頃に寝て6時に起きる生活だった。 寮に住む生徒は一応勉強時間は3時間確保されているがやはり通学生よりは学力が劣る場合が多かった。寮の人数をある程度確保しないと寮の採算が悪くなるため最初の入学試験の段階で下駄を履かせているためというのもあるし、塾に通えないというのもある。 しかし、根本的に学校側の大人が勘違いしていることがあった、それは早く寝て早く起きることがいいことだという完全な間違いだ。 それは老人の生活で若

          睡眠と学習の真実-或る寮の有る学校で

          有名武家の家制度について考えた

          保守の杉田議員がかつて「彼ら彼女らは子どもを作らない、つまり『生産性』がない。そこに税金を投入することが果たしていいのか」と同性愛者に対して言い放ったということがあったが。 そういう意味で生産性がないといえば豊臣秀吉である。ルイス・フロイスによると秀吉には100人以上の側室に当たる女性がいたそうで、そこに現代ではありえないような税金を投入して養っていたが、実の子供は一人も生まれなかった。とはいえ生物学的には明らかに秀吉の子供ではないが淀殿が生んだ秀頼は豊臣秀吉の子、豊家の子で

          有名武家の家制度について考えた