宗教信者とお布施

一言でお布施と言っても、その種類は様々。

教団は、信者からありとあらゆる名目でお金を集めます。

では、具体的に見ていきます。

お布施にも種類がある

お布施には大きく分けて以下のようなものがあります。

・毎月するお布施
・毎年恒例の教団行事のお布施
・その他

では、詳しく解説します。

毎月するお布施 

毎月のお布施は、だいたい以下の通り。

①月会費
②先祖供養費
③感謝のお布施
④建設のお布施

①月会費
これは、教団で決められているお布施。

一世帯あたり、最低1,000円。
熱心な信者さんは、それ以上している。

②先祖供養費
結婚している場合、夫婦それぞれの実家の名前でお布施。

1世帯あたり、最低3,000円。
夫婦の場合、最低6,000円。
熱心な信者さんは、それ以上している。

③感謝のお布施
日常生活の中で、感謝する出来事があった時にする任意のお布施。

任意なので、金額は自由。

しかしこのお布施、
子供にも義務付けられていて、何か良いことがあると、お小遣いから、お布施しなければならない。
(子供の頃から、搾取を当たり前のこととして、すり込んでいく)

④建設のお布施
金額は任意。 

宗教団体は、権威の象徴としてやたらとハコモノを作りたがる。

そのための建設費用としてのお布施は、
年がら年中要求されます。

金額は任意となっていますが、
お布施の金額によって信者としてのランクが決まるので、信者は必死にお布施します。

毎年行われる教団行事のお布施

毎年必ず行われる教団行事の際も、
お布施の義務があります。

恒例行事のお布施には以下のようなものがあります。

①春と秋のお彼岸の供養
②お盆の供養
③教祖の誕生祭
④教祖の命日
⑤節分・立春祭

①春と秋のお彼岸の供養
②お盆の供養
お彼岸、お盆の時は、お布施以外にお供え物をする義務があります。

しかも、お供え物は教団が運営するお店で購入しなければなりません。

どこまでも搾取です。

③教祖の誕生祭
④教祖の命日
これらも金額は任意。

しかし、教祖の誕生日や命日は教団行事の中でも最重要行事。

信者としてのランク付けに関わるので、数千円という人はいない。

最低でも1万円はする。多い信者だと数百万する信者も。

最近は信者が減り、私が信者だった頃より高額のお布施も少なくなっているはず。

⑤立春・節分祭
宗教をやっていた時、いつも聞かされていたのが節分と立春の重要性。

立春は一年の始まり。旧暦のお正月にあたる日。

この日から新しい一年が始まるという意味で、「良い年になりますように」との意味を込めてお布施する。

初詣のお賽銭みたいなもの⁉︎ 
と言っても、小銭を入れる人はいません。

その他

①主に家族、親族の故人の命日と法事
②受験祈願 
③交通安全祈願
④土地のお祓い
⑤地鎮祭
⑥永代供養費
⑦聖地参拝のお布施
⑧ご神体、教団オリジナル仏壇、位牌の奉納金

①主に家族、親族の故人の命日と法事
年一回の命日の他、法事の時は教団職員に自宅に来てもらって法事をします。

その際、教団へのお布施として数万円包む。

教団職員は、僧侶や神主の資格がないにもかかわらず信者の冠婚葬祭行事を執り行なっています。
(特にお葬式は、教団独自のやり方があるので、祭服を着て、信者のお葬式の祭司を務めます)

②受験祈願   
③交通安全祈願
④土地のお祓い
⑤地鎮祭

②から⑤についても、お寺や神社とほぼ同じことを教団独自のやり方で行っています。
お布施の額は任意ですが、
④⑤の場合は、数十万〜100万くらいです。

⑥永代供養費 
信者に子供がいない場合、あるいはいても親の信仰を継承しない場合、教団は信者に永代供養を勧めます。(勧めるというか、半ば強制)

最近は信者の子供でも入信しないので、教団は高齢信者に、やたらと永代供養をすすめます。

要するに、死ぬまで搾取されるということ。

教団は、お布施が年間目標に達しない時は、高齢信者を集中的に訪問。永代供養費を集めます。

いわゆる、“永代バズーカ”

永代バズーカでお布施を集め、何とか年間目標額を達成させるのが、年度末の職員恒例行事。

金額は不明。

⑦聖地参拝のお布施
信者は、年に1回以上聖地参拝が義務付けられています。

当然ですが、旅費宿泊費は自腹です。
そして、聖地参拝したら聖地参拝のお布施をします。

⑧ご神体、教団オリジナル仏壇奉納金
ご神体とは、祈りの対象物。

信者は自宅にご神体を祀り、朝夕ご神体に向かってお祈りします。
私が所属していた頃、
ご神体の奉納金は、最低でも50万くらいでした。

教団オリジナル仏壇と位牌

教団独自の仏壇と位牌があります。

すでに、自宅に仏壇があっても購入させられます。

理由は、“教団の仏壇の方が格が高いから”だそうです。

元々家にある仏壇と並べて置く場合は、教団の仏壇の方を上座に置くよう指導されます。

金額は、仏壇が安いもので10万から、位牌は、10万くらいでした。
(ずいぶん昔のことなので、今はどうなっているかわかりません。)

だいたい以上です。

ざっくり計算して、平均的な信者で年間100万近くの出費。

最近では、信者の高齢化もあって昔ほど高額のお布施をする信者は少なくなりました。

お布施に関してはまだ書ききれていないこともあるので、今後、別の記事で書きます。












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