「桜のような僕の恋人」と、わたし
声優・ナレーターの日置秀馬(ひきしゅうま)です。
ちょうど、自身の仕事告知をnoteでも…と考えていた折、お題の一つに「読書の秋2020」というハッシュタグが見えたので、こちらに投稿したいと思います。
通常の感想文とは違うかと思いますが、どうかご容赦ください。
さて今回おすすめするのは、宇山佳佑さんご著作の「桜のような僕の恋人」です。
集英社文庫さんから出ておりまして、本屋さんでこの表紙を見かけた、というかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
なぜ今回こちらの書籍をご紹介したのかといいますと、
私、日置秀馬が上記webCMのナレーションを担当させていただいたからなんです。
仕事の告知と、お題の投稿を同時に出来る…なんとありがたいことでしょうか。
こちらのwebCM用動画は、3か月限定公開…ということで、2020年11月の公開から、2021年1月ごろまでの視聴が可能です。
ぜひ、書籍を読んだ後にも、こちらの動画を観ていただけたら嬉しいです。
読んだ方に、ものすごく刺さるカットが凝縮されており、読了後も、その余韻に浸ることが出来ると思います。
収録前、気持ちを高めるためにもと、案件のお話をいただいてから実際に書籍を購入し、読んだうえで現場入りしました。
わかってはいたことですが、動画のシーンひとつひとつで、なんだか涙腺が緩むような感覚に…。
本来、歌や芝居でも、自身の感情にのまれて表現の土台を崩すことは、あまりよろしくないと言われていますし、自身が酔いしれたような表現は、視聴者、観客に冷めた感情を抱かせる要因にもなりかねません。
それでも、そのギリギリをしっかり攻めていかないと。
土台を崩すまいと、商品や物語の世界から離れすぎても、それはそれで味気なく、人の心を動かす表現を高めていくことは出来ません。
このギリギリを攻めるべく、読んだ感動が消えないように、読書ペースを調整しながら当日の収録に挑みました。
読者の皆さんとも近い立ち位置で、ナレーションをすることが出来たかと思います。今回、自身の仕事の取り組み方、表現の仕方においても、とても勉強になり、思い出深い仕事の一つとして刻まれました。
とても素敵な作品、また、とても切なく、周りにいる人々を改めて愛しく想うことができるようになる作品です。
寒さが増してきた季節、読書のお供として「桜のような僕の恋人」。いかがでしょうか。