集団に飲まれる

引きこもる前からそうだったのか分からないが、私は集団相手だと話に入るのが苦手だ。言ってる事を無視されたりする事もあるので、自分が嫌われているのかと思う事もあった。

ただ、今の仕事についてからはそんな事を悩んでいる場合ではなく、自分から積極的に話さなければならなかった。

そのうち気づいて来たんだけど、そもそも声が小さくて聞こえないんじゃないかと。声質も低いから特に。それで大きな声で話すようになったら、ある程度は解決するようになった。

ただ、人が話している間に割って入るのは今でもできない。そもそも集団相手だと、興味を持って貰うのが難しい事に気づいた…。

引きこもり脱出過程でも思ったが、自分は確実にサシで話す方が得意だなと。一応自分が女性だから話を聞いてくれる人がいるだけなのかも知れないが。

そもそも話し方が悪いのかもしれない。人と話すことができなかったので、話すのが上手い人の喋り方を聞いて、それを真似した。

真似した相手が全部男だったし、最終的にはオタクの元恋人の話し方が身についた。相手もわたしもいわゆる陰キャだったから、馴染みやすかったのだろうけど。

そのせいでますます自分が魅力のない存在になってるのかもしれないな。魅力的な女性の話し方とかをYouTubeで検索して、また真似しようと思ったけど。

多分そんな柄じゃないし、今更またそれを始めるのはキツイなとも思う。声とかそんなの関係なく、わたしは恐ろしいくらいに人から興味を持たれにくいんだよな。呪いでもかかっているかのように。

今のわたしの声真似の相手は、オタクのカメコだった。私も発達障害の疑いがあるからか、自覚のないアスペらしきその人と話して、1時間くらいで激しい恋に落ちてしまった。

初見では「気持ち悪い人だな、この人の事は絶対好きにならないから安全だろう」

と思ったんだが…。その人の話し方が、後天的に努力して身に付けたような感じだった。

おそらく、レイヤーさん達の写真を撮らせて貰うために、自分が元から使っていた方言ではなく、標準語で人を説得できるような話術を、努力して身につけたんだと思う。

自分も努力して話し方を変えて来たので、相手のそういう所がいじらしく感じて、可愛いと思ったんだ。あと、私はとにかく変わった人が好きらしいから。

共依存でカサンドラ症候群になってしまったが、後悔はしていない。私がどこまでも遠くに行けるようになったのは、こいつに引きずり回されるように付いて行ったからなんだ。

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