格差を肌で感じた事ありますか?①
私は趣味と自分の育て直しの為、特殊な趣味を持っていて、余裕のある人と関わる事が昔から多いです。
先日、アーリーリタイヤして日本中を巡っているという男性とかなり長時間話をしました。とても話も上手く色々知っている人で、本当に日本中に知人がいる様子。親御さんが介護中で、専業主婦の奥さんが面倒を見てくれていると。
話している間は楽しく感じたけど、後から思い出すと、結構精神的なダメージを受けた気がします。私が生きなおしの為にやっている事を、なんの制約もなく若い頃からやっていて、外で散々遊んでも待ってくれている家族がいる。遊んでいる中専業主婦の妻に親の介護をやらせているなど。
年代的な格差を感じる事はあすが、その人がまだ、年代的格差に入りそうにないくらい若かったからと言う事もあるかもしれない。投資をして成功した訳でもないのに、ただの雇われでそこまで貯蓄出来るというのは、特別だとは思いますが。大体同様の趣味で見かける人はさらに一回り二回り上なので、あまり気にした事がありませんでした。
私はそもそも持病があってひきこもった人間なので、関係ないんですが、上の年代の雇用や給料を守るために、いわゆる氷河期世代が切り捨てられたという事は聞いた事があります。こういう話は書くつもりがなかったのですが、毒吐きですみません。
で、趣味の方では上層の人と関わる事がありますが、仕事としては医療福祉で底辺です。
前の仕事場で印象に残っている同僚がいます。
同僚も60前半で昨日長時間話した男性と同じ歳。ただ、彼女の口癖は、私は生活保護しかないと。
持ち家も持っていて親御さんが施設入居中。年金では入居日が足りず少し負担しているとのこと。同じ歳の男性女性でここまで差がある。女性側がシングルで子供が2人いるのも原因だとは思います。
日本の社会は上辺は男女平等だけど、女性が1人で生きていくのは難しいように出来ていると思います。パートの給料が低い事も問題だと思いますが。
私は何年か前に資格を取るために学校に通いましたが、そこの生徒の多くはシングルマザーでお子さんがいる人が多かったです。格差とか女性の貧困と言う言葉を耳にした事があるけど、実際にその中に入る事で、「日本」と言う国に対する考えがさらに改まりました。
私はひきこもっている間、唯一の心の拠り所が、「自分が日本人である事」でした。世界でも優れていて優秀で、強い日本という国の国民である。私の欠如したアイデンティティの中の唯一の芯だったかも。
ただ、自分が必死で社会復帰してみると、はるか後ろに私を置いて行っているはずの同年代の姿はなかった。長期間ひきこもりと闘病生活を続けていた自分が、ほかの人と同等になれる訳がない。
でも、日本はすごい国だから底辺で真面目にやって行けば、生きていけると言うような考えを持っていたのだと思います。
ブラックの正社員になった時が一番ショックだったかもしれない。私の知っている日本はなくなっていた。もはや自分は最底辺ではないのだと。