広告がなくなる日。心にずっしりと深くゆっくりと刺さるナイフみたいな。
牧野圭太さんの「広告がなくなる日」
心にずっしりと深くゆっくりと刺さるナイフみたいで、今までの広告の在り方にものすごく葛藤を抱いているヒトにはとても重い。
大量消費のマス広告でメシを食ってる広告関係者がいて、一方でソーシャルアタッチメント(接地)を考えているクリエイターとプロデューサーがいる。
浜辺につくった砂山に、ゆっくりと波が押し寄せて少しずつ少しずつその山を溶かしているような、そんな広告業界の今をど真ん中で表現されている。
皆んなきっと気づいているのにその葛藤の中で目を瞑っている。そうは言ってもそれだけだと食えないんだよなぁ、という沢山の心の声が聴こえる。
バリューベースドコンシューマーが増えることでその答えは自然と出るし、自分たちはそのコンシューマーの変化に対応していくしかない。だって自分たちの消費や意識がそうなっているんだから。
とにかく縦開きが企画書みたいで、むしろめちゃめちゃ読みやすい。
イシュー/スキル/インサイトの重なりに広告クリエイティブ、周り全体に社会的意味/意義の図も思わずスクショだし、サイエンスとアーツについても、「理論と感性」「左脳と右脳」「父性と母性」「存在感と透明感」の融合が今後のビジネステーマになるのは間違いない。
結局、人間は人間本来の姿に戻る。
この本を境に広告が変わると思う。