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地べたを匍匐前進しながら、お釈迦様のように達観することを、ひたすら行き来している感じ。

守屋実さんの「起業は意志が10割」

唯我和尚と守屋さんの対談&課題図書で読みました。
ヒリヒリとした現場感と、雲の上から見ているようなメタ認知感。地べたを匍匐前進しながら、お釈迦様のように達観することを、ひたすら行き来している感じ。伝説の51ページ目もすごい。

量が質を生むのは、どの業界でもどの職種でも同じだけれど、新規事業でこれをやるのは普通できないですよね。本にも書かれていますが、大企業なら成功すればそのまま責任者、失敗すれば次のチャンスがない。

守屋さんはその稀なチャンスを与えられた人だと思いますが、そのチャンスを与えられたとしてもここまでやり切れる人がいるんだろうかと。

「人は考えたようにはならない。おこなったようになる。」

考えても考えても、動くこと以外の本質的な方法はない、ってことですよね。その前提で、

「マーケットアウト、プロダクトイン」
「顧客解像度を上げる、例えばシニアマーケティングを一括りにしない。」

strategy partnersの西口さんや、シンクロの西井さんも仰っている、ひとりの顧客を徹底的に見るっていう話だよなぁと。

「試して、試して、試し切ること。そうしなければ勝ち筋は見えてこない。」

試すことはできても、試し切るって言い切れるか、そこまでやり切れるか。秋元康さんの言葉でいえば、「手を伸ばし切った1ミリ先に夢はある」ってやつですよね。

「生態系をつくる。良質な場所には強力な上昇気流が生じている。」

これもドキリとしました。ホントそれ、と思いながらなかなかできない。しかもすぐにできるわけではないので、石を積み上げるように日々誠意を持っていかないといけないし、giveや利他で臨まないといけない。そしてその手前に自分自身がそれを持続できるようにしないといけない。

「カネっぽくないエトセトラに対する強い嗅覚を持つこと。」

事業のほとんどは、この仕組みづくりだなぁと。見えないマネタイズであるほど、三方良しになりやすい。あの会社どこで儲かってるんだろう、というビジネスモデルが実は幸せ、な気がしています。そして最後の、

「変わらなければならないということは、変わっていない。」

変わらないリスクの方が、変わるリスクより大きいという不等号は、コロナ禍で目にする機会が圧倒的に増えましたし、周りでも変わろうとする動きやその報告が増えています。

確かに今までもチャレンジしてきたことが結果うまくいっているし、うまくいっている時に何もしなかったことが今うまくいってない。それはうまくいくという確信があってやったのではなくて、ワクワクと不安のブルブル震える感じを選択した結果、うまくいくように頑張った、というだけなんだなと。

人間は弱いから、ブルブル震えるの嫌だから選ばないけど、選ばないから頑張りもしない、ということもあるんじゃないかな、って。もちろん自戒の念を込めて。これからも這いつくばって、雲の上から見て、行ったり来たりして。

#守屋実
#起業は意志が10割

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