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ゼロで死ぬということ。

ビル・パーキンスさんの「DIE WITH ZERO ゼロで死ね。」

well-being予防医学の石川善樹さんも実践されているという「ゼロで死ぬ」という生き方。

「私たちが一番恐れるべきは、80歳になったときに潤沢な資産があるかではない。人生と時間を無駄にしてしまうことなのだ。」

「何も考えずに働き、貯蓄し、できるだけ資産を増やそうとしていたこれまでの人生を変え、できる限り最高の人生を送れるようになる。」

アリとキリギリスの例えが出てきます。寓話では遊んでいたキリギリスよりも働いていたアリが素晴らしいという結論になっていますが、「アリはいつ遊ぶことができるのか?」というのがこの本の主題です。

「あなたは、喜びを先送りし過ぎている。」

その上で「経験」「思い出」「記憶」が最も人生にとって重要なキーワードであると書かれています。

まずは経験について。

「大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うこと。ポジティブな経験を最大化すること。」

「経験をポイント化する。」

「経験は私たちに尽きることのない配当を与えてくれる。」

そして思い出。

「人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくり。」

「人は誰でも、常に思い出を通して人生の出来事を再体験できる。」

「老後の備えは必要だ。だが、老後に何より価値が高まるのは思い出だ。」

そして記憶。

「元の経験から副次的に生まれる経験は、まさに記憶の配当」

「記憶の配当は単利ではなく複利。」

その上で考えるべきことは、お金と健康と時間のバランスだと書かれています。

「生きているうちに資産がなくなることを避ける方法と金を残して死なないためにはどうすればいいかという2つがある。」

「経験から価値を引き出しやすい年代に、貯蓄をおさえて金を多めに使う。」

そして話は徐々に「死」や「後悔」という永遠のテーマに向かいます。

「物事は永遠に続かず、いつかは色褪せ、消え去っていく。人は生涯を通じて何度も小さな死を体験する。ある段階が終わることで小さな死を迎え、次の段階に移る。」

「人は終わりを意識すると、その瞬間を最大限に活用しようとする意欲が高まる。」

「5つの後悔」
最大の後悔は「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きれば良かった」
2番目は「働きすぎなかったら良かった」

具体的にどうすればゼロで死ぬことを実践できるか、そしてそれはどんな時期から始めるべきかの提示も。

資産が残ったら子ども達に残せばいいのでは?寄付したらいいのでは?そんなに人生うまく計算できないのでは?とか色々な疑問に対してもきちんとその意見が書かれています。

「死ぬまでに必要ない金=毎年の生活費×残りの年数の70%を最低限用意」

「特にやりたいことを見直すのに相応しいタイミングが、資産がピークに近づいているとき。」

とは言っても、そんなに上手くできるかなぁ?と思う気持ちに最後のこの一文が勇気をくれました。

「理想を追求すれば、人は正しい方向に進むことができる。わずかであれ、親切になり、賢くなり、勇気を持てるようになる。」

#ビルパーキンス
#diewithzero

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