遅考術を身につけるとは、思考の品質保証ができるようになることである。
遅考術 関西大学教授の植原亮さん
①思考の間違いを回避する
②よりよい思考を生み出す
■否定とデカップリング
〇〇ではないのではないか。
例題:ヤマトタケルとヤマタノオロチ
■直観と熟慮
二重プロセス理論
オートモードとマニュアルモード
例題:マイケル・マクロスキーの、飛行機からボウリングの球を落とす実験
■代表性バイアス
頭に思い浮かびやすいものほど、その数や起こりやすさも大きく見積もってしまう。
例題:アート思考の人は経済科か美術科か
基礎比率の無視
■連言錯誤
2つの事象が重なって起こることと、単一の事象を比べて、可能性を高く見積もってしまうこと。
例題:ゲーム好きのエンジニア
■利用可能性バイアス
記憶から呼び出すのが容易なものの方が、そうで無いものに比べて実際に起こる確率が高く、発生件数が大きいと捉えてしまう。
例題:5人のプロジェクトの貢献度を自己申告したら、合計は100%を超えるか
■科学と反証可能性
仮説の誤りを示すことが原理的には可能であることを反証可能性と呼ぶ。
例題:帝国を滅ぼすとの予言は、自国他国のどちらが滅んでも成立する。
■因果と確証バイアス
例題:最高神ゼウスが好色であることと、貴族がその子孫であることの因果関係は?その逆は?
■相関関係と因果関係
例題:母乳で育てた子どものIQが高い?
✔︎因果関係が逆
✔︎他の原因が存在
✔︎共通原因によって相関関係を因果関係と混同
✔︎単なる偶然
✔︎基礎比率の無視
■ジレンマ
✔︎第3の選択肢を探す
✔︎どちらかの選択肢をとっても望ましくない結果が生じることを避けるようにする
✔︎選択という行為そのものをやめる
例題:オデュッセウスとセイレーン
■対照実験
原因を突き止めるには、調べたい条件を一つだけ変えて、あとの条件は全て同じに揃えて結果を比較する。
例題:マラリアにかかるのは池の悪い空気か蚊刺されたかを検証する
■思考の品質保証
遅考術を身につけるとは、思考の品質保証ができるようになることである。
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