血流が良くなる温泉のようなインプット
ニュースレター「Lobsterr Letter」の本「いくつもの月曜日」
Takramの佐々木さんはじめ、岡橋さん、宮本さん、井上さんによるニュースレターの「Lobsterr」はリレー方式で毎週月曜日に届きます。
「分断の時代に共通のアイデンティティを見出す」というテーマで、毎週とても楽しみです。
「うっかりしていると自分の見たいものしか入ってこないフィルターバブルの時代を生きているからこそ、自分たちとは意見の異なる人たちとも対話をし、お互いのパースペクティブを理解することが求められているのではないか。」
そんな皆さんのレターは、時間が別軸で動いているようで、何か温泉につかっているような、ゆったりと血流が良くなる感じがあるんですよね。
たくさんの本や映画やインスパイアされた言葉など、自分にとっては普段の生活では接することのできない「ちょっといつもと違うインプット」なんです。
心に刺さったことばや本や映画をメモして、少しずつインプットしていきたいなぁと思います。
例えば、、、
原研哉さんのことば
「本業でない活動の中にこそ、実は未来が眠っている。すぐには役立ちそうにはないけれども、なぜか身を投じてしまっている営みのなかに、自分の活動の本質が潜んでいる。」
西村佳哲さんのことば
一緒に冒険に「なる」。ただ夢中になって全力で取り組んでいる時は、仕事であれ遊びであれ「して」いるというよりそれに「なって」いる感覚が強い。
マルセルプルースト
「本当の旅の発見は新しい風景を見ることではなく、新しい目をもつことにある。」
ZapposのCEO、トニーシェイ
「温室の設計者 自分が1番目立つカリスマ的リーダーになるのではなく、真逆で他の花や草や木が繁栄する環境をつくることである。」
神経経済学者グレゴリーバーンズ
「優れたアイデアではなく、優れたプレゼンテーションに過度に依存している。」
みたいな、レジェンドによる素敵なことばの数々だったり、
「FOMOからJOMOへ 取り残されることへの恐れから、追いすぎないことへの喜び」
「知るとは、流れに身を任せず、言葉から言葉を横移動するという自然なベクトルへの反抗的な態度である。」
「自分の意見を伝えることではなく、人の話を丁寧に聞くことがより重要になってくるのではないか。」
「自分が自分らしくいられる心地よい環境、自分のホーム、故郷、居場所、と呼べる場所やつながりを持つことの大切さ。」
「現実、というのはひとつだけでなく複数人存在することを意味するRialitiesという概念。」
「色んな場所に想い想いのかたちで自分のホームや居場所を見出していくこと。自分のホームというのもひとつだけでなく複数存在してもいい。」
「エスケープとは、もっとポジティブな未来の自分のために種を蒔いているような時間でもあるのだと思う。時に回り道は近道になり、抜け出してたどり着いた場所は新しい居場所になるのだ。」
「インタビューとはinter=間、view=見る、という言葉からなるように、聞き手と話し手が2人の間に存在する風景をともに見るような行為である。」
のような、皆さんの素敵な考察だったり、
坂口恭平「家族の哲学」
聞き流す、それは無視することではない。
聞き流す、それは意味ではなく音楽として受け取るということだ。聞き流すという行為には、積極性がまったくない。判断せず、決断せず、ただ受け入れるのみだ。
東畑開人
「居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書」
線とは人生であり、円は生活である。
のような、素敵な本の紹介であったり。
特に好きだったのは、
■クロノスとカイロス、時計時間と人間時間という話。
■独立研究者、森田真生さんの話
「インタビューとは、行き先を決めない散歩のような行為である。そうやって誰かと話して楽しかったということが、生きるっていうことなんじゃないかと思う。」
■シェーンパリッシュさんの話
「グレー思考の価値 世の中には白黒の問題や答えはほとんどなく、2次的な結果を伴わない解決策は存在しない。」
これからも、ゆっくりと、ひとつずつ、いろいろなインプットをするために、Lobsterr Letterを楽しみたいと思います。
いつもありがとうございます。
#Lobsterr