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ほんとうの定年後。小さな仕事が日本社会を救う。

坂本貴志さんの『ほんとうの定年後』
「小さな仕事」が日本社会を救う

人生100歳時代。20年学んで60年働いて20年休むという世界が目の前にきている。まだあと半分以上もあるかもしれないし、明日終わるかもしれない。本当の仕事の幸福は、純粋に誰かの役に立てると感じることから、ようやくスタートするのかもしれない。

✔︎定年後の年収は300万以下が大半

✔︎定年後の収入は月10万円あれば十分

✔︎老後2000万円問題は、実際の生活水準による。70歳まで働けばその後仕事をしなくても1000万あれば十分余裕のある暮らしとなる。

60歳の就業率 78.9%
65歳の就業率 62.9%
70歳の就業率 45.7%
75歳の就業率 28.7%

✔︎定年後の延長戦である10年間をどう過ごせばよいか、多くの人がそれに悩むことになる。

✔︎60代から能力の低下を認識する。

✔︎大久保幸夫「キャリアデザイン入門」
能力→基礎力、専門力、その他
基礎力→対人能力、対自己能力、対課題能力、処理力、論理的思考力
専門力→専門知識、専門技術
その他→体力、気力

✔︎60歳以上になると強いストレスを感じない人が65.1%まで増える。そして能力に対して仕事の内容が不足していると答えている人が60代前半では18.8%と増える。つまり、まだできると本人は思っているのに、仕事内容が簡単なものしか振られなくなっている。

✔︎70代になっても人生の中で仕事が心に占める割合は38.2%もある。

✔︎定年後のキャリアにおいては、体力や気力と向き合いながらも、いまある仕事に確かな価値があると感じたとき、人は心から楽しんで仕事に向かうことができる。多くの人は意外にもこうした境地に自然にたどり着いているのである。

✔︎リクルートワークス「シニアの就労実態調査」

✔︎60代以上の仕事に対する価値観で高いのは、他社への貢献、生活との調和、仕事からの体験、能力の発揮、体を動かすことである。

✔︎定年後の仕事に対する満足度は上がってい
き、60%が満足と答えている。

✔︎幸福度は、50歳で底となる38.2%、それから上がっていき70歳では54.9%となる。

✔︎60代以上の付加価値創出額では、2007年72.4兆円から2018年で95.8兆円になっている。全体の17.2%。

✔︎経済とは、小さな仕事の積み重ねなのである。

✔︎定年後の豊かな仕事
・健康的な生活リズムに資する仕事
・無理のない仕事
・利害関係のない人たちと緩やかにつながる仕事

✔︎ペイフォーパフォーマンスの徹底

✔︎働き盛りの年齢層が減少する一方で消費者が相対的に増加し労働供給が経済成長のボトルネックとなる労働供給制約社会を迎えようとしている。

#ほんとうの定年後
#坂本貴志

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