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聞こえない声を聞く

ある方向から見れば、低空状態にあることは間違いない。だが、この現状をどう捉えるべきなのか、今なお掴みかねている。また、そこから抜け出していく方法も。いや、方法はわかっているのかもしれない。おそらくまだ混乱している。今までに回したことのない方向に頭を回転させていかないといけない。そのやり方がわからない。わからないものは怖い。怖いから何か例を探す。だがその例はいくつもあって、そのうちどれが自分にとって適切なのかわからない。結局またわからないことが怖い。そんなループなのだろう。それでも必死に頭を回し、手を動かす。ただ沈んでいくくらいであれば、もがくほうがまだマシだ。3日に一度は疲れてしまうし、1日ごとに逃げ出しているけど。

知らない方が幸せだったんじゃないかと思うことが度々ある。無知のままなら何の恥じらいもなく言えたこと。無知のままならそのままでいることに疑問を持たずにいれたこと。そういうことが無数にある。そういうものに直面するたびに、知らなければより良い結果を生んだんじゃないかという囁きが聞こえてくる。その囁きは本当ならその何倍も得たはずの喜びを、綺麗さっぱり覆い被してしまう。まるでノイズキャンセリングのようだ。

キャンセルの指向を変えないといけない。変えることのできない過去を憂いて何になるのか。お前が得た喜びはそんなにどうでもいいものだったのか。否、少なくともそこで喜びを得たという現実が今における全てだ。ならば、そこで得たものを最大限に活かせ。そういう声を聞こえるように。過去にばかり耳を傾けようとする声をキャンセルするように。

今を、自分を見据え、先へと繋げる。戒め。

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