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ホームスクーリングとは?アメリカの歴史とか教育権のこととか。

「ホームスクール」ってなんでしょう?自宅学習だろうな、となんとなく想像のつく言葉ですが・・。


日本ではどうやって広まったのか?
いったいどんなことしてるのか?
そもそも合法なのか。
きちんと調べて上手に書いてくださってる方が、今ではたくさんいらっしゃるので、うちの場合のことを書いておきたいなと思いました。

私の思っているホームスクーリングはアメリカからの輸入品です。

Wikipediaにはホームスクールの歴史や世界でどうなってるかなども書いていますので、参考にしますとアメリカでは1980年代にホームスクーリングのムーブメントがおき、全米50州すべてが1993年までに合法化されました。

昨年のこと。コロナ禍の少し前ですが、日本で「チアにっぽん」というクリスチャンのホームスクール団体を2000年から運営している稲葉さんにお話しを伺いに行きました。
当時、私はホームスクーリング団体の活動の協力メンバーだったので、その代表の方と一緒にホームスクーリングについてお話を聞きに行ったのです。
その時の記事です。https://homeschooling-town.com/activity-report/2005/

ちなみに稲葉さんは元NHKのディレクター。
アメリカ在住で日本を行ったりきたりしています。
そしてご自身も、アメリカで子供たちをホームスクールで育てているホームスクーラー。
アメリカでホームスクールを合法化していった弁護士団体「HSLDA」とも強いつながりがあり、彼らを日本に頻繁に招いて講演等会など行ってきています。
アメリカではホームスクーリングをしている家庭がトラブルにあった場合、この弁護士組織「HSLDA」が守ってくれるそうです。

また、稲葉さんは教育機会確保法の時に頻繁にロビイング活動をして様々な議員の方とお会いし、提言したポイントも法案に入りました。
今でもこの法案の委員となって発言する機会をいただいているようです。

稲葉さんとお話してアメリカと日本のホームスクーリングの歴史や現状など本当にいろいろ教えていただきました。

アメリカではホームスクーリングが合法化されるまでには多くの戦いがあったそうです。非合法、だった時には逮捕者もいたそうです。

アメリカの最高裁で、教育する権利は国にあるのか、親にあるのか、というのが争われ、教育権は親にある、と決定しました。


教育権はアメリカでは親にあるのです。

日本はそこは議論になっていない段階なのかな、と。
オルタナティブ教育は、突き詰めるとそこが一番フォーカスするべきところの気がしています。

アメリカではクリスチャンからホームスクールは始まりましたが、現在はそこから一般的に広く広がっていってます。
アメリカのムーブメントの約20年後に日本にも伝わって、そこから10年以上たってもっと広く一般にも広がりました。それは徐々に、、ではありますが。

つまり、アメリカの歴史を知ることで日本の少し先も予想できるのかな、と思います。
そこまで単純ではないかもですし、私もそこまでは調べているわけではないのですが。

長くなってきたので、うちの場合、の話をするのはまたの機会にしようかな、と思います。。

個人的には、アメリカのホームスクール合法化、から学べる大切なことは教育権がどこにあるか、だと思ってます。

日本では教育権についてはあまり議論されていないけれど、実質的には国が教育権を握っている状態かと思います。

ただ実際、見方によっては、教育の責任を親が持つとしたら大変すぎる、という意見もあります。
今まで当然のように教育権は国にあると思っていたから。
そして特に日本のお母さんは大変すぎるから、教育は学校や国が責任持ってやってほしい、という考えがあるのは、ほんとにそうかも。余裕ないですよね。。
ただ、とりあえず、議論の場に教育権という考えがのったらいいのにな、と思います。

日本ではあまりにも、教育権が国にあるのが当たり前すぎるので考えるきっかけになったらいいな、と。
学校は行くべきところ、はこの教育権が国にあるのが当然、というところからだと思うのです。
ただ逆に裁判で教育権が国にある、と決まるならそれはそれで大変なことになってしまいます。
グレーだから自由にできるという面があるのもたしかなので。。

ホームスクールというと自宅学習と思われがちですが、国の教育権から親の教育権へとシフトすることが根本的なことかな、と思っていて。
そうすれば、公教育やその他いろいろ、うまく利用しながらのホームスクールをするのもありだと思ってます。

日本では不登校からのホームスクールが多いと思いますが、それはきっかけのひとつでそこからどんなふうに過ごしていくかについて負い目に感じるようなことではないですよね。
うちもそうですが、ただ合わなかったというだけのことだから。
あ、でも、実際には居場所探しや経済など、悩みはつきないことではありますが。。


またまた、長くなりました。
また続きをそのうち書けたらと思ってます。




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Hitomi Yamashita
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