最期に至る宣言(簡略化)。

充分あけすけな表現をしているつもりだが、これでも分かりにくいかも知れない。
ただ、もう「俺に会いたいと会いに来る人間」はいない(それは一時期同居の女から周囲との連絡を絶たれていたことと、小説を書くために数年周囲との連絡を絶っていたことと、服役でも入院でもないが周囲と連絡の取れない懲罰的な業務に数年従事させられていたこととは決して無縁ではない)。
だが「俺が会えるうちに会えるだけ会っておきたい人間」は幸いにも一人だけいる。
先方が取り立ててそうは思っていないのは肌でひしひしと感じるのだが、明確に拒絶されるか、問答無用で物理的に会えなくなるまでは、残り時間の尽きるまでこれを続けるだけだ。死ぬまでに他にすることはない。憧れる単純化というどん底に、これでまた一歩近づいた。

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