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5年も立てば、レッドオーシャン

最近わたしの仕事のフェーズが変わってきて、新たなポジションの門出にいる。

22歳から独立して約10年間。

社会に出てからは14年。

振り返ると、5年刻みで大体その時いるポジションはレッドオーシャンになっている。

レッドオーシャンとは
経済学の用語で、競争の激しい既存市場を「レッド・オーシャン(赤い海、血で血を洗う競争の激しい領域)」とし、競争のない未開拓市場である「ブルー・オーシャン(青い海、競合相手のいない領域)」を切り開くべきだと説いている。(Wikipediaより)

当時ジェルネイルバブル期の頃に開業したわたしは、5000円やり放題!みたいな謳い文句でバカスカ集客できた。

けれどいつしか”ジェルネイル”が世に定着しすぎてあっという間にそんな謳い文句のネイルサロンが増えに増えて息ができなくなっていた。

(そこから立て直せたけども...)

立て直した後、わたしはネイリスト向けの講師ブログを始めたのだけれど、まだYouTubeもインスタも走りの頃で。

そのおかげでYouTubeは(黒歴史並のクオリティだけど)3200人近い登録者数がいるしインスタは1万人フォロワーまで増えた。

”ネイルコンサル”という名目の人はまだ2〜3人程度しか表立っていない時代で完全にブルーオーシャンだった。

広い広い海で、1人ぬくぬく過ごした。

表舞台ではメーカー所属の有名ネイリストさんたちが競り合っている中、わたしは自分で全て仕掛けて発信し、セミナーや講座イベントを開き、人数も個人でやっているとは思えない程の集客力があった丁度その頃、ネイルスクールはどこも下火で大手スクールでも集客が厳しいい状況だったらしく「こんなにどうやったら人集められるんですか?」と問屋さんの営業から聞かれた。

当時のわたしはWEBのスキルを学んでいて、ビシバシ叩き込まれながらやっていっていた。

(海はぬくぬくだったけどやっていることはハードできつくて毎日泣いていたあの頃..)

そんなこんなで、自分でいうのもアレだけど”女性のネイルコンサル”"サロンワーク特化スクール"系の草分け的存在はわたしだとも思う。

それがですよ、5年も立てばあっという間にレッドオーシャンなの。

この5年の中でも”触りだけ真似したネイルコンサル”の人たちが現れては消えていっていた。

わたしの書いたブログの文章をマルッとパクる猛者もかなりの数いた。

そうこうしているうちに、オリジナルを出しながら努力し頑張って追いついてきた人たちが周りに出てきて、見渡せば同業者でいっぱいになっていた。

そうかそうか、そうだよなと。

なんだか居心地が悪くなった頃、丁度出産〜育休に被ったので一休みした。

そしてまた、あの畑に戻ることへの億劫感が増した。

レッドオーシャンになった頃には、自分ももう一通り経験してきてそのフェーズに飽きているという真理。

もう今いる居場所が”なんか違うな”と思ったら、それはきっと次に早くいきなよ!上がって上がって!というサインなんだ。

いつまでも商売がうまくいっているからと現を抜かしていてはいけない

という事を心に刻んで、これからも精進していこうと思いこの気持ちを書き留めている。

そしてわたしは今、またブルーオーシャンを感じている。

「わたしにしか出来ない仕事」が今ある。

もしかしたらまた五年後は赤いかもしれない。

でも、それまできっとまたわたしは広い海でぬくぬくと見せかけて、溺れそうになりながら頑張っていると思うのだけど。

ひかる

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