家庭教師をしていた時のお話。
皆さん、おはようございます(._.)オジギ
日本では受験シーズンが始まりましたね。
私が大学生時代に高校受験と大学受験の女の子👧の家庭教師をしていた時のお話しです。
二人ともとても真面目な子達で教え始めた頃よりも学力は確実に上がっていたので第一希望の学校には入れると思っていました。
実際に二人とも第一希望の学校に入れました💐
しかし、高校受験の子は第二希望の高校では残念ながら落ちてしまいました(第二希望が第一希望の学校より先に試験だったのは良かったです、これ良くある受験スタイルですね、先に合格を得てから安心して第一希望を受験するのは)
第二希望の結果を聞きにお家までお邪魔した時、不合格と聞いた時はびっくりしました。自信があっての受験だったと思っていたので。かなりショックを受けている中、私が軽い気持ちで「でも頑張ったよ!」と声をかけたら「頑張っていたら落ちないんじゃないの!」と涙ながらに言われた事を今でも覚えています。
私は励ますつもりだったのですが、この子には逆効果だった様です。
一瞬、私は返す言葉を失いました。
この子は土日関係なく寝る間も惜しんで勉強していたのでショックも相当なモノだったはずなのに、あの時は「頑張ったよ!」と言えば全て丸く収まると思っていた私の考えが浅はかでした。
考えれば受験生みんなが同じ様に頑張っていたはずですからね。それでも合格する子もいれば落ちてしまう子もいるのが受験ですね😥
ずっと私も安易に"きっと合格するから頑張ろ!"と言ってきた事も事実でした(私には何も確証も無かったのに)
この時に思ったのは「頑張った」は結果が出てからかける言葉ではないのかもしれないと!特に悪い結果の時には。
でもついついかけてしまう言葉ですけどね。
この子にかけた次の言葉は「目標の◎◎高校は頑張ろ!」でしたが。第一希望は第二希望よりも少しだけ偏差値が高かったので、かけた言葉も逆効果でした。「偏差値が高い◎◎高校の方がもっと厳しいんじゃないの!」「先生は私が落ちても何も変わらないから何とでも言えるよね」と言われてしまい部屋に入ってしまいました。
この後はかける言葉はもう見つかりませんでした😥
「頑張ろ!」や「頑張った!」はかけるタイミングを間違えると別のモノになる事を知りました。
私は柔道をやっていて師匠でもある父に試合で負けた時に"頑張った!"なんて声をかけてもらった事は無かったです。負けるには負けるなりの理由が必ずどこかにあるはずだ、相手はそこがお前より優れていただけだ!と常に言われていました。
柔道の試合と受験が全く同じでは無いですが、もしかしたら私の教えに濃淡があり、あの子の理解度にそれが影響が出ているのかもと思い返し教えた内容を再度見直しをしてみたら、確かにそれらしい箇所を幾つか見つけたのでその後勉強を教えにいった際にその事を話したら。実際の試験でその問題が出ていたので聞いてみたら回答したけど自信がなかったと話していました。
実際に回答が合っていたか間違っていたかは分からなかったですが。自信無く答えていたことは間違いが無いので、それからは出来るだけ理解度の濃淡を無くす様に注意しながら次の受験に向けて勉強をしました。
次の受験まで二週間弱の時は約束以外の曜日も勉強したいと言う事で教えにお邪魔していました。(大学受験の子にも迷惑掛からないようにして)もし勉強していてわからなくなったら、いつでも連絡してと伝えてたら、実際に夜中に電話が入ってビデオ通話しながら教えた事も一度や二度では無かったですね。
そんなこんなで第一希望の受験日を迎えた朝にいきなり電話が入り「これから行ってくるね!」と明るい声で、そして「先生に、また『頑張って!』と言って欲しくて電話しちゃった」と言われた時は涙が溢れてきましたね。「頑張って!」と伝え最後に「行ってきます!」と言って切れました。
これを聞いた時は今回は間違いなく合格するだろうと思いましたね。これも全く根拠なんかないですが、それを感じる言葉だったので。
結果は第一希望は無事合格しました。
結果を聞きに言った時は”無事合格だろう”と思っても試験では何が起こるか分からないのは私自身も良く知っているので心配でしたが・・・・・・。
ドアを開けてもらい中に入った途端、その子がスリッパのまま玄関にいる私に抱き付いてきて「合格!!」と言った時も同じく涙が溢れてきましたね。もう言葉なんか出なくて「良かった!良かった!」と繰り返し背中を叩くだけでした。
こう言う時こそ「頑張ったね!」だったのかも知れないですが、なぜかそれを言えない私もいました。
大学受験の子も無事希望の大学に合格できて本当に良かったです。これで私の後輩になりした(学部は違いますが)
無事、第一希望に合格できたことでお二人のご両親から家庭教師代とは別に特別ボーナスを頂きました(おうちは違いますが、実はこの二人は母のお友達のお子さんだったんです)
家庭教師の最後の日に高校受験した子が”色んな事を思いきり発散したい”と言う事で、大学受験の子達のご両親から頂いた特別ボーナスを使ってグアムまで遊びに行くことにしました。出かける許可は母が説明してくれて無事OKをもらいました。
(本の少しですが旅費の不足分は父が出してくれました)
その時お姉ちゃんがSP役であり盛り上げ役であり色んな場所でのネゴシエーター役で一緒に行きました(勿論、お姉ちゃんと私の分は自分達で出しましたよ)
時間の都合で4泊でしたが、受験した二人は初海外だったので、めちゃくちゃ楽しんでくれたと思いますね。
最後のおまけ!
初海外と言う事で、二人がお土産を買いすぎてスーツケースに入りきらないと言うハプニングが最後の夜に発生!
それから4人分のスーツケースを開けて中身をパズルの如く組み合わせてなんとか詰め込みましたね。最後は二人がかりでスーツケースの上に乗って鍵をかけるなんて事もしました(^0^)
帰りの機内では全員爆睡でした😴
と言う家庭教師をしていた頃のお話でした。
長文になり大変失礼しました(m_m)
これから受験する方は健康に気を付けてGood Luck!
PS.高校受験した子も、今は私の後輩で学部も同じと言う巡り合わせです。
(Hikaru)