元声優志望が語る養成所の問題点。
少なくとも自分の所属していた声優養成所だけを参考に語りたいと思う。実際にプロを出している、スターを育て続けている事務所を批判する意図はありません。
明確に一つ言います。
養成所の講師、メソッドを持ってなさすぎ問題。
まあ、てめえで勉強して研究して気づけや!と言われたらそれまでだし、メソッドやトレーニング方法を知っている講師も確実にいる。
ただし、本人の滑舌も悪く、教えることも抽象的且つ論拠に欠け、男だから女だから、自分が好きか嫌いかで良し悪しの判断をしていた講師は、少なくとも私の所属していた養成所にいた。
つまり、運やコネだけで仕事をしている(それも非常に重要な要素で必要だが)が、技術、テクニックを使えない、どう使っているかもわからない癖に身勝手に振る舞う役者が、若者を教えていることが問題なのだと思う。芝居は何となくでは出来ないし、明確なテクニックがあってこそ。
努力もせずに遊んでる馬鹿は勝手に声優になれずに終わればいいが、正しい努力を教わらず、テクニックも身についてないのに褒められていて、自分は良いんだと感じていたところに、音響や演出に「なんでこんなことも出来ないの?」と言われたときに責任を取れるのか。役者としてはそれでいいのかもしれないが、コーチとしては0点。
NHKのスポーツ選手の番組を見ていればわかるが、感覚でやっている選手は一人もいない、あのイチローだってバッティングフォームからトレーニング方法から何から何まで試行錯誤して、長く活躍してきたわけだし。
もちろん、コーチの教えを受ける側のセンスや理解だって必要ではあるが、本人のセンスや理解のせいにしている講師が実は多いんじゃないのかなと思っている。ただし、教えが生徒全員に合う可能性は100ではないという問題もあるので、一概にコーチが悪いとも言えないのが難しいが、少なくとも自分の所属している養成所ではそうだったし、明確にコーチ側に教えるスキルが足りてなかったと思う。
1から100まで手とり足とり教わろうとする人間に関しては、コーチが良くてもそれはダメでしょ。と思うけどね。考える力も身につけようよ。
とりあえず、声優になりたい目指してる人間に関しては
1、どういうビジョンで若者を育てるのかを明確に示す事務所を探し、自分がなりたい声優像にフィットしてるのか胸に手を当てて考えよう。
2、メソッドもなく無闇矢鱈に褒めるコーチは明確な地雷なので従うな、褒められても喜ぶな、逆に疑え。明確にどこがどう出来てないのか、どうやれば出来るようになるのかを教えてくれるコーチを慕え。
という2点だけ持っていればいいと思う。
コーチが良くても自分の素質や努力次第だし、運や他者との繋がり(コネ)も重要な要素になっていく世界だから、自己責任の上悔いがない人生に自分がするしかない。
ソースは一つの事務所だけなので、大丈夫な事務所も多く存在していると思うけどね。
余談だが、その事務所。売れてた人は全員移籍した上、新規の所属はないよ♡。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?