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最悪な搾取と怒りのポルターガイスト#5 ねがい
最近、『臨死体験』の本を読んでいるけれど、人は亡くなる状態になると、過去や未来、見たいものを瞬時に見えたりするらしい。
亡くなったB﨑さんの義兄は、
保険金をわたしてしまったことがキッカケでどんどんと要求していくA山夫婦の悪どい未来の姿
そしてますます追い詰められていく妻の未来の姿
それが彼には見えたのかもしれない。
『とにかく妻のことが心配なのだ!』
わたしは、その想いをしっかりとB﨑さんに伝えた。
B﨑さんは、「親戚知人にばらして、なんとしてでも阻止させる!」
と言った。
そして、ポツリ、と語りだした。
ほんとうに(義兄は)優しい人だったの。いい人でね…。義理の妹になるわたしにとてもよくしてくれたの。だから、unicoさんが、「とても優しい心を感じる」と言ってくれたとき、ぁぁ、Y貴さんはほんとうにそういう人だったなぁ… って思い出して涙がでてしまったの。亡くなる前になにか力になれなかったのかなぁって。
「でも… なんで、unicoさんとこにでる?」
いや、でてないって!苦笑
" 花だよ… "
受心したこころは、わたしの心のなかで答えてくれた。
「花が好きだって言ってる」
「花?」B﨑さんはビックリした。
確かにお米は育てていたけれど、花を育てるなんて花に興味があるなんて言っていた記憶もないしピンとこないなぁ… B﨑さんはそう言った。
後日、杏子さんから連絡があった。
B﨑さんは、全力でA山夫婦の魔の手から守るからね!と姉に伝えた、という。
実際に、B﨑さんの夫も、いとこ夫婦にかなりのお灸をすえたらしい。
二度とY貴の家に近づくな!と親戚一同でA山夫婦をしかりつけたらしかった。
それからね。
と、杏子さん。
「あなたの言うとおりだった、って伝えてって言われたよ。お姉さんに聞いたら、開院した施設の横に小さい花壇を作って、そこに花を植えるようになってから、"おれ、花を育てるの好きだわ"ってガーデニングに目覚めたって、言ってたんだって」
「へぇ~、そうなの」
「あとね… 頼まれたんだけど… もしわかったらなぜ自殺したのか… わかるかな?って言ってた」
「それがね、あのとき、わたしもそんなことある?って、思ったんだけど。本人さえもわからないんだって、なぜ自殺してしまったのか。急にあるときに、ふいに死にたくなってしまったんだって。自分でもビックリしてるみたい。亡くなってから慌てたけれど誰にも伝えられなくて困ったような気持ちが伝わってきたよ」
あのとき感じたそのままを伝えた。
後日、あらためて3人で杏子さんちに集まりB﨑さんからお礼を言われた。
今だったら… わかる。
じぶんの頭のなかで起きてきた色々なことを、ずーっと考え悩んできた、今ならわかる。
Y貴さんは、きっと、"負のnegai"をどこかで拾ってしまったんだと思う。
Y貴さんには、そのねがいがまるでじぶんの考えのように勘違いしてしまう"素地"があったのだろう。
一瞬にして、じぶんは「死ななければ!」と思い込んでしまったのかもしれない。
そういう人は、不安な世の中にはずいぶんと出てしまうと思う。
それが、今のわたしのすごく危惧するところ。
死なないで!
楽しいこと、美味しいもの、この世の中にはまだまだいっぱいあるから
空をみあげて
風を感じて
景色を見て
木々が煌めくのを知って
キラキラがあなたを包むでしょ?それをたくさん心にしまってね
なんのために生まれたのか
それは、あなたのねがいを叶えるために生まれたのだと思う
もしもまだねがいがみつからなくとも、きっと、いつか、あなたのねがいはなんだったのか気づける日がくると思う
ねがいのタネがみつかり育てることが生きることだから
そしていつか
あなたのねがいがこころのよりどころになって、ちいさな花を咲かせることができたらいいなって思ってる
noteのこの世界のかたすみでずっと願っています
(おしまい)