自然との対話は自分との対話
早咲きの桜が伝えてくれること
寒さがまだしみる1月ですが、伊豆高原ではすでに早咲きの小室桜が花開きはじめています。
どんなに寒くても必ず春はやってきてくれる。
「開花する時は必ず来るのだ」と勇気づけられます。
アニマルコミュニケーションをやっていると、自然との対話もできるようになっていきます。
陽射しの中で微笑んでいる花たちとつながると、花も人と同じで、開花することを心からよろこんでいることが伝わってきます。
彼らも開花の時を待ちこがれてきた。
人知れず栄養を蓄えて、準備をして...
そして、温かい陽射しと季節の呼びかけで、かたいつぼみがほころんでいく。
花も、人も、すべて
自分の命を表したい、開いていきたいという望みは同じ。
そして自分を開いた時の美しさは、まわりの命に深い感動と喜びを与えてくれます。
特に早咲きの花たちは、まだ冬の気配が強い中でも、必ず春が来ることを先駆けて教えてくれる希望に満ちた存在です。
自然と話すことは深いレベルで自分自身と話すこと
これは世界中から多くの人が訪れるスコットランドの共同体【フィンドホーン】の創設者の一人ドロシー・マクレーンのメッセージです。
フィンドフォーンは日常に根ざしたスピリチュアリティー、自然と人との共存、人の在り方・つながりを探求する国際色豊かな共同体です。
風景・植物・樹木…は語っている。
「すべての命、宇宙と調和して生きていこう」
とドロシーさんは伝えています。
ドロシーさんが自然界から受け取ったメッセージの本【大地の天使たち】に深く感動してフィンドフォーンを訪れたのはもう20年近く前のこと。
スコットランドの素朴で純粋な風景、様々なスピリットの美しさ愛にあふれた共同体での生活は今でも忘れられません。
力に満ちた自然の中での学びは、私の人生を変えたもう一つの学びの場、インドの瞑想学校の教えと共通しているものでした。
それは、すべては一つであるということ。
自然と対話をするときは、自分と自然という別々の存在同士が、対話をするのではない。
ちがうアスペクトの自分自身、もう一人の自分自身、
自分の一部と対話するという教えです。
例えば、目の前の光景や花が美しいと感じたのなら、その美しさはその人自身のものでもあるということ。
その美しさや「輝く何か」は、それを見ている人から切り離されたものではなくてその人の中にもあるもの。
その人自身の一部だからこそ惹きつけられ、共鳴する。
その人の内なるものが、世界に反映している。
世界が鏡となって、目の前の光景を通して
「あなたはこんなに美しいのですよ」
「こんなに素晴らしいのですよ」
「あなたはこんなにも自由で輝いているのですよ」
と教えてくれている。
だから、人が自然の光景、花や木々
美しい日の出や夕日、月や星、海に惹きつけられるとき、
感動と同時に、深いところで懐かしさや、愛おしさを感じていると思うのです。
シンプルな自然との対話方法
古代から日本では、すべての自然や動植物、自然現象までも霊魂が宿っていると考えられてきました。
そして、ネイティブ・アメリカンなども古代より自然を尊び、寄り添って暮らし、その中からメッセージを読み、スピリットと対話してきました。
ケルト信仰でも精霊や樹木との対話は当然のように行われていましたし、世界のあらゆる地域で自然との対話は行われてきたことです。
現代に生きる私たちも自然の中で過ごすこと、自然に感謝して感動していくことで、その智慧をとりもどすことができるはずです。
フィンドホーンやインドの瞑想学校で学んだ自然との対話方法で、誰にでもできる一番シンプルな方法をご紹介します。
この4つを意識して自然と共にいること、楽しむことです!
好きな花や、お気に入りの木と共に時間を共有して、心を合わせる。
彼らの美しさ、素晴らしさを讃えながら心地よい呼吸を続け共にその瞬間を過ごす。
吹き抜ける風に合わせて、想いを送る。
雨と共に静かに恵みを受けとる。
輝く朝日や、夕日とひとつになる。
一度、その波長に合うことができたなら、世界が私たちに純粋な想いを贈っていることに気がつきます。
そして、呼吸と共に次第に心が静まっていくと、優しい、優しい、ささやきやインスピレーションがやってくる。
桜に感動し、共に呼吸をし、一つになると
彼女たちのやわらかな愛の中にとけて染まっていける。
そして、共に開花する喜びとトキメキを分かち合っていけるのです。